私が育児で一番大変だった頃、
ゆいが2才、せいが1才。
ゆいは毎日キレまくり、私を怯えさせていた。
せいはおっぱいさえあればご機嫌の天使だった。
(のちに、せいはくそガキ、ゆいは頼りになる心の支えに)
その日は二人に予防注射を受けに病院に行った。
もちろん移動手段は、チャリのみである。
チャリなしでは10m先にもいつたどり着けるか
分からない日々でした。
小さい病院だけど小児科の他にもいろんな科があって
大人が多い病院でした。
ここでまさかあんな地獄をみるとは・・・
二人に注射したのが間違いだった・・・。
ゆいは泣いちゃうかな~と、思ってた。
けど、天使の方はノーマークだった!!天使だから・・・。
↑地獄絵図
大音響で病院中に響き渡る超音波泣き。
狭い通路の両脇が待合室で人がびっしりという
最悪の状況!!これじゃ人も通れない!!
どうする!!私!!どうすればこの状況を乗り切れる??
冷静なフリをする私。
「ほらほら~お洋服よごれちゃうぞ~」
突き刺さる冷たい視線。
数秒の間に脳内コンピューターが方法をはじきだす。
ゆいは何をしても泣き続けるだろう。
せいは抱っこしたら泣き止むかもしれない・・・。
事態悪化。
しまった、ゆいが泣いてる時に
せいを抱っこしてしまうなんて御法度だった。(女王だから)
さらに突き刺さる冷たい視線・・・。
・・・どうすることもできない。
このままだとゆいは1時間は泣き続けるだろう。
このピチピチしている二人は同時には運べない。
水揚げされたばかりでイキがいい。
冷たい視線をガンガン感じる。
私は誰の顔も見れなかった。
自転車までたどり着ければ、後はなんとかなるのに。
一人を置き去りにして一人をチャリに運ぶ。
もう一人運ぶ時にチャリのほうも置き去りになる。
だめだ、危険すぎる。
じゃあ、少しずつピチピチしてる二人を引きずり
入り口までジリジリ進むか。
この冷たい視線の中でこれをやるしかないのか・・・。
この場でこれ以上泣き続けることはできない。
この視線の中、ぶざまで、みじめすぎる・・・。
どうしよう、どうしよう・・・。
冷や汗がダラダラでてきた。もうだめだ・・・。
・・・そのとき・・・
遠くの席からかけよってきてくれたおばさん。
おばさん「手を貸しますよ。」
私「あの、じゃあ、自転車までいければなんとかなるので
一人運んでもらえますか?」
私はイキのいい方のゆいを運び、
おばさんにましな方のせいを運んでもらった。
ありがたかった・・・
ホントに神様かと思った。
おばさんにお礼を言い、どうにかチャリをこぎ出した。
おばさんだって、どこか具合が悪くて病院にいたんだろうに・・・。
全員泣き止むまで(私も)チャリを走らせ続けました。
日本のダメママ百選に入ってた頃の私の話です。
この日のことを私は今でも忘れられなくて、
自分が子供を二人連れていようと、三人連れていようと
小さい子を連れて困ってるママを見ると
絶対に声をかける。放っておけない。
本当に困っている時ほど、自分から言い出す勇気はないのだ。
がんばればできちゃいそうだし~、って。
相手がすまなそうにしてる時はこう言います。
「私もよく助けてもらったんです。」って。
そう言うと相手は気持ちが楽になるみたい。
こうやって、次々に助け合いがつながっていけばいいですね。
そしたらもっと子育てしやすい環境になるんだろな。
どーぞよろしく~。
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