とは言え気が急くので、舞台の催しを見るのはやんぺして、
おやつを物色しようかと思ったけれど、
ここはどこの国?と思える言語が飛び交うなかアポロシネマに向かいました。
アポロシネマでは福山くんを一等席で楽しみ満足感に浸りながら帰宅。
すぐに今度は夫とフェスティバルホールに向かいました。
のづちゃんねるを見ているフルートの先輩に定期演奏会に行くことを伝えると、
「演目があまり好きじゃない。」と。
そうか、演目を選んで行くものなのか~
今回は野津臣貴博さんの大フィル引退がメイン。
あわせてちょっと神経質そうに感じる井上道義さんも初体験したい
時間の許す限り演目曲を聴いて予習しました。
プログラム前半の曲はまずまず楽しみになりましたが、
メインのショスタコーヴィチの「バビ・ヤール」はあまり好きになれないままでした。
プレトーク・サロンでは、
今回の企画は、ロシアのウクライナ侵攻が始まる前にされたこと。
航空運賃が高くなりスウェーデンからの合唱団(60人?)で費用が高騰していることなどが話されました。
質疑応答では、ショスタコーヴィチとスターリンのことが質問されたり、
「井上道義さんはなぜ辞めるんだ?病気か?」と質問されたり。
先週同じ演目でNHK交響楽団でも演奏されたそうで、その演奏を聴いた人が、「東京から聴きに来ました。」と発言されたり。
マニアックな人が沢山いるんだなぁと感心しました。
それにしても今回の座席
前から3番目(小さいけれど赤丸のところ)
信じられないくらい残念な席でした。
コントラバスの背中しか見えない。
フルートの野津さんが見えない。
指揮者や歌手の人が舞台の中央に来るまで見えない。
それなのに左隣の紳士は指揮者のように腕をふりふり堪能している様子。
右隣の夫も何の不満も言わない。
後ろを振り向くと空いている席が見える。
黙って移動しようか?
目立つかなぁ?
夫に言わない訳にいかないけれど、夫とともに移動すると余計に目立つ
休憩時間に係の人に席を替われないか交渉してみました。
一応、対応するふりはしてくれました。
席の所まで来て、見にくいことは共有してくれました。
「ブランケットをお貸しするので座高を高くして見て下さい。」
それは、あかんやろ~。後ろの人の迷惑になるやん
「席、空いてるじゃないですか?」
「空いているように見えますが、売れている席です。」
後半が始まっても、席は空いたままでした。
"音楽を楽しむのに演奏者が見えることは重要ではない。”
と自分に言い聞かせました。
ショスタコーヴィチの「バビ・ヤール」
のづちゃんねるで野津さんが、
「社会派の合唱曲なのでバックグラウンドを知っている方が楽しめます。
早めに来て解説を読んで下さい。」
と言われました。
訳詞を読もうと思いましたが、文字が小さい。
頑張って1ページ読みましたが、合計4ページ。
はずきルーペなしでは苦しい。諦めました
演奏は素晴らしかったです。
バスのアレクセイ・ティホミーロフと60名?もの合唱団の迫力で、席が悪いことは吹っ飛びました。
アレクセイ・ティホミーロフのお腹の出っ張りにも圧倒されました。
(横から見るのでよく分かりました。ズボンの仕立てに特別な型紙が必要だと思いました。)
声楽には必要な出っ張りなのでしょう
字幕スーパーで訳詞を読みました。
しんどい
社会派の合唱曲ってしんどかったんだ~
私には愛を語るような楽しい曲が良かったんだと分かりました。
結局、最後まで野津さんの姿を見ることが出来ませんでした。
フルートの場所辺りをのぞき込んでも、すき間しか見えませんでした。
私の貧弱な耳ではフルートの音を聞き分けられるはずもなく、
もしかしたら、野津さん体調不良でお休みかも?なんて考えました。
で野津さんが演奏されていたことが分かりました。
2月9日の演奏前に小澤征爾さんの訃報を知ったとのことです。
そういえば演奏会後スマホの電源を入れた最初の通知が、小澤征爾さんの訃報だったことを思い出しました。
「生、小澤征爾さんの指揮を聴けなかった~。」
したいと思ったことは、先延ばしせず、さっさと実現させなくっちゃとの思いを強めたのでした