誕生寺練り供養は、岡山県重要民俗資料として、法然上人の父漆間時国、母秦氏を極楽にお迎えする為に本堂から娑婆堂まで行う供養の行事です。
江戸時代の元禄の頃からずっと300年以上も続いています。
「円光大師御両親二十五菩薩迎接練供養法会」として、日本三大練供養と称されて4月第3日曜日に行われています。
かつては、津山線に臨時列車も走り、満員の参拝者が列車から降りると、誕生寺駅から参道を人の波が埋めていました。
コロナ禍で、2年間中止されていましたが、今年は、一般の参拝はお断りして、限定で菩薩練り供養を本堂から勢至堂までの境内で行われます。
本堂(御影堂)は、元禄8年(1695)再建で、国指定重要文化財です。
勢至堂は、法然上人の御両親、父時国公、母秦氏の墓所として安永8年(1778)建立されました。
無垢橋を渡ると勢至堂の門があります。
勢至堂の奥には法然上人産湯の井戸があります。
誕生寺と地元の里方住民との繋がりは強く、誕生寺の檀家も他寺の檀家も関係なく、いろいろな場面で誕生寺のご奉仕をします。
会式の一週間前の夕方5時からは毎年の恒例行事の旗立です。コロナ禍で今年は3年ぶりの旗立です。
例年は境内と娑婆堂に立てます。早くコロナ禍が収束し賑やかな御会式が復活しますように。