…私が。

 

しかも、片方はその場で切除できるくらい小さかったのだけれど、もう片方は…ポリープっていうか、ピンク色のカリフラワー?なんだこれ?…というくらい成長していて、22年前に植え付けられた恐怖感や痛みや苦しさを拒絶してしてし続けたコトを後悔した。

 

もっと早く大腸カメラを受けていれば、このポリープは小さな其れとして簡単に除き去ることができたかもしれない。昔のコトを言っても仕方が無いが、この成長しきってしまった、ポリープというか、瘤?に近い感じで、圧倒的な存在感を持って大腸の壁に根を下ろし、先端が醜い瘤として膨れ上がっている。

 

「この手のポリープは中に血管が通ってる場合が多いんや。

此処で切り取ると出血した時の処置ができんから、まず、検査結果待とうか。」

S水先生に言われて小さく頷いた。

 

でも。

 

勿論、切除手術をするとしても、輸血するつもりはない。

今を多少長く生きるか、一旦死んで、永遠に生きるか。

それくらいの覚悟は、エホバの証人として、持っている。

 

私が死んでも、生き延びるとしても、エホバに誉を帰すように一歩一歩進んで行きたい。

「あいつ馬鹿だよ。輸血しなくて死んだんだってさ~。」と、誰かに馬鹿にされても良い。

 

エホバ。

 

あなたに、私の命を委ねます。

どうか、用いてください、私の命を。

死ぬとしても生きるとしても、私は私の命を、肉体の死を奪うものを恐れない。

ひたすらあなたへの畏れを持って生きていきます。

ひたすらあなたへの畏れを持って死んでいきます。

 

離さないで、私の右手を。

あなたの右手でしっかりと掴んでいてください。