…って、閲覧者の方は思われるのではないでしょうか。

 

では、正直な話を。

 

ハッキリ言って「肩透かし」でした。

私もテルミさんも(←眠気覚まし要員。)顔を見合わせてしまいました。

だって、「一時間は絶対にかかる」「待つの覚悟で」ってクチコミにあったので、冷たいお茶やらおやつやら、持って行ったら、待ち人なんて居ないくらいのガラッガラ。10分も経たないでお話を聞いてもらえましたもの。(まあ、一番最初に障害者手帳を提出したのが効いているのかも知れないですが。)

 

前回の「ブランク・精神病患者お断り!」みたいな嫌な感じは全然無し。

初老の女性スタッフでしたが、言うコトは前回の取締役と似たようなコトでしたが、言う人が違うとこんなにソフトに聴こえるんだな~、と思うほど。

 

「○○さんの場合は企業さんに紹介する時にご自身が病んでいらっしゃることを開示したいですか?それとも言わなくても何でもできると思われますか?」「え~と、ブランクがあるのは事実なので仕方が無いし、事実として精神を病んでいるので、そういう人間でも何処がどういう風にダメなのか、逆に何が得意なのか、温かい目で見てくださる企業さんがあったらそこで働きたいです。」「つまり開示したいと。」「はい。」「ブランクさんやメンタルさんでも働ける最新のリストがコレです。でも、コレはあくまでサンプルだと思ってください。」「?」「○○さんはかかりつけの精神科医が居ますか?」「居ます。」「では、就労しようと思うと医師の意見書が必要です。コレが無いと障害者として扱ってもらえないですし、もし障害を抱えておいででも障害者に対する求人はもらえません。」「此処に来て意見書ですか~。」「はい、無くても就業できますが○○さんのように(←私が書いた職務経歴書をヒラヒラする。)徐々に弱ってきて仕事ができなくなっても意見書どおりの配慮ができなくなるので、自分の障害に合った快適な職場は望めなくなりますね。」「かかりつけ医がキーマンなんですね。」「そうですね。」「う~ん、分かりました、かかりつけ医と相談します。」「…では、これから入力するので、その間に求人リストでもご覧になっていてください。」「はい。」

 

…リストの中は、三割強、介護のお仕事でした。

やっぱり世間で「底辺w」とか言われる仕事はこういう人たちで成り立っているんだなぁ。

 

「ちなみに○○さんは自分のウィークポイントって何かあるとお感じになりますか?」「私ですか?え~と、過集中の状態と、集中できない時のギャップが凄い、ですかね。」「どんな風に?」「ん~と、過集中の場合は名前を呼ばれても気がつかなかったりするくらい作業にのめり込んでいて、休み時間を隣の人に、こう、肩を叩かれたりしないと気付かないので、いつの間にか部署でひとりだけ残業をしていたりしますね…。」「……。(何か憐みの目で見てくる)」

「うつ病なんですけど、うつ病だけでは無いらしいです。」「それに気づいたのはいつ?」「今の精神科にかかって初めての時に心理テストをいくつかしたんですけど、それで『色々抱えてるから』とか『貴女くらいの数奇な人生を歩んでいる方は少数派だから』とか言われて、薬も私の好きなように処方してくれて、『一生、薬とはお友達だと思って』とか言われて、それからですかね~。自分が『メンヘル』だっていう自覚が出てきたのは…。」「成程。」

「生い立ちを語るとみんな優しくしてくれるし、居心地が良いからズルズル此処まで来てしまいましたけど、やっぱり収入が年金しかない、という事実が怖いですね。身を立てるスキルがあるとありがたいんですけど、最近やっとネットで身を立てられそうなところを見つけまして、今は其処のネット講座に入ってひたすらHTMLとかCSSを漫然とは使ってきたものの半分も生かせていないのに気がつきまして。」「つまり、スキルが手に入るところなわけですね。」「はい、恐らく。」「あとはWordやExcelやPowerPointなんかも、齧る程度には知っているのでこちらも生かせないかな、と。」「はぁ。」「PhotoshopとかIllustratorも触っていて面白かったです。」「○○さんって…(職務経歴書を眺めながら)多彩ですよね。鉄工所で油まみれになって働いてみたり、イラストを描いたり、WEBのお仕事もできるようですし、ライターとして文章を起こしたり。」「う~ん、同じ年齢の、普通の人なら『自分はコレだ!』っていうスペシャルがひとつくらいあると思うんですが、私は全部『齧った程度』なんですよね~。広く浅くも此処までくると自分が無いと申しますか…。」「ふ~む。」「実はここに来た理由は、知人に、『○○さんって仕事してないの?○○さんくらい理路整然としたコメントができる思考回路があれば何かできる仕事があるんじゃないの?』と、言われて、いい気になったからなんです。でも、障害者に対して世間はそんなスペシャルは望んでませんよね?その証拠に、美術部の部長だったのに出品した絵は佳作。文学賞に申し込んでも佳作、東大も京大もB判定。ちょっと周りの人から浮いてしまうだけで特に特技と言う程のものは無い。できるのはお年寄りのオムツを替えること。」「これだけの人生経験があるのにそれを生かさないのは○○さんのお友達と同じ意見です…今日のこの履歴書もWordでお手製のものなんですってね。これで齧った程度とは言いませんよ?本当に勿体無い。」「あは(笑)なんかこそばゆいですね。中途半端にしか知らないから技能の欄には書きませんでした。」「でも実はゼロでは無くて、ほぼ全部経験がある。」「まあ、そういう言い方もできますか。」「では、そのように記録を残しておきます。」「え、私レベルで『デキる!』って言っちゃっていいんですか?」「何も書かないよりは良いと思いますよ。『Word勉強中』とか『Photoshop初心者』とか、書き方はありますから。」「そういう言い方があるんだ(笑)」「あとは…

 

ハローワークから出た頃にはホクホクしていました。やー、自分みたいな人間でも、カスクズ扱いしないで評価してくれる人が居たことに感謝していました。あの女性は天使なのかな?って感じです。あとは私を障害者でも雇ってくれる心の広い雇い主が現れるかどうか、ですね。

 

あと、かかりつけ病院に医師の意見書の値段を聞いたら3300円ですって(TT。

匿名希望。が新天地でお仕事をさせてもらうのはもう少し先の話になりそうです。