…が、横書きにすると「レ・ミゼラブル」だというコトに衝撃を受ける、匿名希望。

 

こんな、軽く飛んでる、吹けば飛ぶようなボキャ貧の匿名希望。だが。

 

子供の頃は、テルミさんと、祖母の絵本の読み聞かせでおおよその日本語を覚えさせられ、覚えたと思ったら、五十音順の「ひらがな」と「カタカナ」を部屋に大きく貼られて五十音順の日本語を刷り込まれ、ある日ジャポニカ百科事典(全25巻)がドーン!と家にやってきて、「あ」から読まされる。

1ページ目で、もう、

ダメだ、これは難しくて読めないや…となる。

すると、ニッコリするテルミさん。

数日後「かんわじてん」を広げて、部首のお勉強。テルミさんは熱心に部首を覚えれば大抵の漢字は読めるようになると言い、漢和辞典を片手に本格的にジャポニカ百科事典を読む匿名希望。姉たちには気持ち悪がられ、幼稚園の絵本の程度の低さを鼻で笑う子供に。

しかしそこに、匿名希望。

ジャポニカ百科事典は持って歩けない!…という主張の元に、新明解国語辞典が買い与えられる。

 

「あのな~、チチっていうのはおっぱいのコトやからお母さんのことで、ハハはおっぱい無いからお父さんのコトなんやで~!」

クラスメートの学習レベルはそれくらい。

笑いを殺すのに苦しくて苦しくて(笑)

 

中学になると、クラスメイトはやっと国語辞典の引き方を教わる。

引くのが異常に早い匿名希望。

「早いねんな。」という国語の教担の驚きに、何処から話したらいいのか分からないので「はあ。」とだけ答える。

(先生ゴメン、実は古語辞典コンプリートしてるんだよね…。)

 

…で、ある日国語のセンセイが黒板に「てふてふ」と大きく書く。

「ちょうちょ!」即答の匿名希望。

「けふ」と大きく書くセンセイ。

「今日!」余裕の匿名希望。

「ふは々」「ふわふわ!」

なんだかざわつく教室内。

「匿名希望。は『吾輩は猫である』は?」

「読みました。復刻版を。」

納得したらしいセンセイ。

 

漢字の難しさにも文法の複雑さにも負けなかった匿名希望。

私はきっと純文学作家とかになるんだ。

信じて疑わないで育った匿名希望。

 

…今?

 

自宅警備員?

家事手伝い?

もうそんなのどっちっでもいいじゃん

あそこで作家なんか目指してたら、今頃は死んでると思うよ。

 

 

たまにはコスメの話から離れても良いですか?