奈良交通が運行する
八木新宮線の
走行距離は１６９．９㎞。
奈良県大和八木駅から
和歌山県新宮駅までを
６時間３０分かけて結ぶ。
その間の停留所は
驚くなかれ１６８箇所。
（１６８回ものアナウンスのボタンを押す運転手さんは
きっと腱鞘炎になっているだろう？）
日本一長い路線バス
と、評され
日本全国より路線バス好きな
猛者たちが乗車しに来る。
さて、
その日本一の長距離路線バスに
私も北海道から乗りに来た。
っが、
八木新宮線と言うからには
大和八木駅から乗車するのが
常套手段なはずなのに
行程の都合で
新宮駅からの乗車となった。
っで、
夜も明けきらぬ新宮駅から乗るは
５：５３発の大和八木駅行きの始発バス。
座席は長距離運行に適した
背もたれが高いタイプ。
定刻にドアーが閉まり
しゅっぱ～つ 進行！！
バイバーイ新宮駅、
次にこの駅に来るのは
三重県は亀山から
鈍行電車に乗り新宮で降りる
紀勢本線完乗の旅でだね。
遠くない未来の旅に
思いを馳せていると
いつの間にやら街を抜け
エメラルドグリーン色の
美しい熊野川沿いを北上。
気がつきゃ～
バスが通るのも
ようやらやっとの狭い道に入り
北海道では
路線バスがこったら道さ走るなんて
ありえねぇーべや！
っと、どってんこく。
川湯温泉近くでは
川の中の露天風呂に入る
ご婦人二人に大きく手を振られ
お姫様になったかのように
にっこり微笑み手を振り返す。
湯の峰温泉を通り
日本一の大鳥居として有名な
熊野本宮大社（バス停）通り
ウツラウツラすると
最初のトイレタイムである
十津川温泉に到着。
奈良県吉野郡十津川村、、、
明治２２年に起きた大水害で被災した
２４８９人が離村して
北海道は空知地方に入植し
新十津川町となった。
（北海道樺戸郡新十津川町）
そんなことを思っていると
私にとったらこのバスでの
一番のイベントであり
また、第二のトイレタイムである
上野地に到着。
停車時間は２０分。
近くにある谷瀬の吊り橋まで急ぐ。
日本有数の長さを誇る谷瀬の吊り橋、
高さは５４ｍ。
人が通るたびにギシギシ音を立て揺れる。
私はバカと煙は高い所がなんじゃらで
全く怖くはないが
バス発車まで時間がないため
渡り切らずに早々に退散。
おっと、忘れちゃいけねぇー、、
ここはクエスト解放地。
お土産である
奈良のお漬け物をゲットしたら
トイレを済ませバスに乗り込む。
遠くに見える谷瀬の吊り橋、
もうここには来ないだろうから
しっかり目に焼き付け
意識をなくす。
（寝てしまった）
方向転換するバスの気配で起き
狭すぎる道路に
二度の方向転換、
これが、、
８月に乗った
宗谷バス（天北宗谷岬線）よりも
1.1㎞短い距離なのに
時間がかかる理由か？
そんなこんなで山を下り
第三のトイレタイムである
五条バスセンターに到着。
三回のトイレタイムと称した
短い休憩はあるものの
運転手さんの交代はなし。
本当に、本当に、、本当に、、、
お疲れ様です、八木新宮線の運転手様。
お礼を言いバスを降り
大和八木駅に入る。
完全乗車してからこそ頂ける
記念乗車証。
眺めるたび
ニコニコしちゃいます。
・・・続く。
次回は
グワシっ！
何故ここにまことちゃん！？
だよん。