養生訓ほか 著者/訳者名 貝原益軒/〔著〕 松田道雄/訳
中公クラシックス J27 出版社名 中央公論新社 (ISBN:4-12-160085-1)

【本の内容】
 長寿の儒者が最後まで大事にしたのは自然治癒の感覚だった。

【目 次】
 養生訓
 楽訓
 和俗童子訓

昨夜は久しぶりに大雨が降りました。今は曇り。

では、前回の続きで和俗童子訓の目次を紹介します。

今「早期教育」と騒がれていますが、江戸時代から書かれてもいます。

和俗童子訓

巻之一 総論上
・教育は早期から始めよ
・よい人を選んで子供の左右におけ
・もの食い、もの言い始める頃から教育を始めよ
・愛におぼれてはならぬ
・乳母を択ぶ基準
・子供には義方を教えることから始めよ
・厳に、きびしく教えよ
・小児の時より礼儀と読・習・芸能とを学ばせよ
・忠信の心情を養え
・仁愛の心情を養え
・子供は早期より教えよ
・子供の好み・学びに、基準あらしめること
・父たり傅育者たるものの注意
・遊戯を好むは自然の情である。圧迫してはならぬ
・礼は天地の常であって、人間の作法
・人と交わるのに温恭の心構えを失わぬように躾けよ
・矜は悪徳中の悪徳
・学習の初めに人柄のよい師匠を選べ
・朋友を選んで交わらせよ
・四民とも学ぶべき学科目
・富貴の家の子弟には、とくに厳しく学問を修めさせよ
・高貴の子弟は、人を知り、世を知り、政を知るために、少年の時より学問せよ
・高貴の子弟には、早くから善き師と良き近習とを附けよ

巻之二 総論下
・愛・敬の心を本にして孝悌の道をおこなう
・朝、師に学び、昼・夕に反復練習し、夜、一日の言行を反省する
・弟子は己を空しくして師を敬い、学べ
・人の学ぶべものと、その順位・軽重
・己に克って、学を習い、業を修めよ
・他人からの諫を、素直に受け入れて、長く守れ
・善に就き悪を去る志を立てよ
・父母の恩を、片時も忘れるな
・子供に学問をさせることをいとう悪風
・習い馴れる力を恐れよ
・学問する法
・子供の時から迷信を作らせてはならぬ
・十歳にして、家を出て学問所に居らしめる
・父兄の咎めに遇った時、子供のとるべき態度
・子供を咎め、戒る際の父兄の態度、言葉
・小人の、悪のささやきに耳を傾けるな
・父母に対して和気を失うな
・みだりに人を誉め、そしってはならぬ
・幼時より、老人の物語を、心にとめて聞け
・上智と下愚とは少ない。よく教えれば、善になる者が多い
・子供の衣服は、派手にならず、上品になるがよい
・農工商の子には、習字と算数と家業とを教えよ
・十歳以前から教育に注意せよ
・酒を多く呑ませぬ習慣をつけよ
・小児は言葉少なくせよ

巻之三 随年教法

巻之四 読書法

巻之五 手習法

巻之六 教女子法


少し現代とピントがはずれている内容もありますが、

学ぶべき内容を多く含んでいるのではないでしょうか。