先日、メンターコーチのコーチングを受けている中で、こういうやり取りがありました

私は人材育成の担当責任者をしています

新人や若手職員には、この研修は受けて欲しい、この資格は2年以内に取得して欲しいという感じで学習計画を立ててもらうためのコーチングを社内で行っています

特に資格の方の話について、私はその資格を新人や若手職員に進める上で自分も取得しておこないといけないという考えを持っています

簡単な資格なら可能なのですが、例えば税理士

事務所だから税理士を目指しなさいとした場合に自分も税理士を目指して、取得しないといけないかというと、それは、なかなか難しく、酷な話ではありますよね

もちろん、取得していれば、なお良いのでしょうけど、それと人材育成やコーチングは切り離して良いのではないかという結論に至った訳です

あくまでどのような目標や課題を設定するかや、その実現や解決に向けて、どのように取り組んでいくかを決めるのはクライアント自身なんですよね

そこを履き違えないようにしないといけないなと改めて感じた次第です

ブームになっていて、いろいろな分野の専門コーチが出てきている現在ですが、コーチ側のこのあたりの意識ってどうなのだろうと疑問を感じます

誘導にならないように

ただし、コミットメントは強く結ばれるように

コーチングって、本当、難しいですね

さて、話を戻します

前回までは、著、ヘスン・ムーン氏の『Coaching AtoZ 未来を変えるコーチング』(ディスカヴァー)を参考書に読み進めてきました

vol.1989「尺度を用いたアプローチ～コーチングについて復習する90」

『vol.1989「尺度を用いたアプローチ～コーチングについて復習する90」』画像や音楽なんかは、ネットで素材を探して、フリー素材であればある程度、自由に使えますし、素材によっては商用利用可能というものもありますでは、「声」そのものはど…

ameblo.jp

今回から新しい参考書になりますが、選んだのは、(株)サーバントコーチ代表取締役の世古詞一さんの著書『マンガでよくわかる1on1大全』(かんき出版)になります

2017年に発売した『シリコンバレー式最強の育て方人材マネジメントの新しい常識1on1ミーティング』(かんき出版)は注目を集めましたが、その漫画版といったところです

「1on1は対話です」

「自立型部下」

「支援型上司」

など、気になる言葉が帯などからも見て取れるのですが、これまでの人材育成やコーチングの考え方が変わってきていることを表しているのではないかと私は考えています

是非、私と一緒に読み進めていってもらえればと思います

私も勤務先では、管理職のポジションです

私の課には、私以外に5人の男性メンバーと1人の女性メンバーがいます

しかし、今の管理職はとにかく忙しい

自分の担当を持ち、一定の稼ぎを出しつつ、管理＝グループのマネジメントを行いつつ、人材育成も行っていく必要があるからです

私の場合、管理職になった途端、メンバーだった頃の3倍は業務量が増えたのです

そうなると疎かになっねきがちなのが、メンバーとのコミュニケーションです

確かに人材育成の一貫でメンバーと関わる時間がない訳ではありません

ただ、あくまで仕事のプロセスの中であり、メンバーと向かい合い、その言葉にちゃんと耳を傾けているかと言われると微妙なところです

そこで敢えて、1対1で向かい合う時間を作るのです

それこそが「1on1ミーティング」です

1on1ミーティングを始めるにあたり、1番大切なことは何だと思いますか？

それは、この1on1ミーティングの目的と、どのような場なのかということを詳しく、分かりやすい言葉で説明を行うことです

「この場は、○○さんのための場です

考えてきたテーマを元に話しても良いし、困っていることや相談したいことがあるにであれば、その時間に使ってもらっても良いです

また、ここで話したことは私しか知り得ません

他の職員に話すことはありません

さらに、人事評価とは一切、関係ありません

安心して話して下さい」

だいぶ、はしょった説明ではありますが、こういった内容のことを話すだけで、印象はだいぶ異なるものです

私がメンバー側なら「自分のために貴重な時間を割いてくれているんだ」と感じるかもしれません

私はこれをもう何年も続けてきている訳ですが、メンバーの反応は明らかに変わりました

ある時なんか「今月はミーティング無いんですか？」とメンバー側から聞かれるようになりました

(※仕事柄、繁忙期の3月と5月は30分かける定例の1on1ミーティングは休んでいます)

また、ミーティングがなくても、メンバー側から、日々の連絡や報告を積極的に行うように変わってきたのですね

これって、組織やチームを運営していく上では、とても大事なことだと私は考えています

大きな失敗をする時の大抵の理由って何だと思います？

それは「独りよがりの思い込み」です

コミュニケーションが活発になれば、それが解消されていく可能性が大きくなります

小さな失敗はいくらしても良いと思いますが、会社やお客様に損害を与えるような大きな失敗は引き起こさせる訳にはいきません

そういったリスクマネジメントの視点でも1on1の効果は出てきていると、私は考えています

マンガでよくわかる1on1大全

Amazon（アマゾン）

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう！

vol.2009「1on1ミーティングの目的と効果～コーチングについて復習する91」