駅に着き、帰りの電車を待っている間も、ほとんど会話が無く・・・、そのうち電車が着たので乗り込みました。
結構人が多く、もちろん座席は一つも空いていませんでしたので、立って乗っていました。ここから、自宅の最寄り駅まで約40分。
電車に乗ってしばらくすると、彼女から話しかけてきました。
「なんか、いつもご迷惑かけてばかりですみません・・・。」
意外な言葉に、思わず驚いてしまいました・・・。それでも、一応先輩らしく、
「最初のうちは仕方ないよ、少しずつ覚えていけばいいんじゃないかな・・・」
などとしらじらしく答えました。すると、彼女はさらに話し始めたのです。
仕事の不満だったり、人付き合いの不安だったり・・・。その中でも印象的だったのが、「自分をきちんとしかってくれる人が好きだ」と言ったことでした。
一瞬、「俺のこと?」などと勘違いしてしまいました・・・。しかしながら、そう言われてみれば、彼女に優しい言葉をかけたことは無いような気がする・・・。そして、ミスしたときは結構きついこともいったような気がするし・・・。やっぱり、好かれていることはないなぁ・・・。と言う結論に達しました。
そうこうしているうちに、最寄駅に到着しました。
そのまま、まっすぐ帰ろうと思っていたのですが、彼女がもう一杯飲みたいというので、近くのファミレスに入りました。そして、またいろいろと話し始めたのです。
こうして、話をしているうちに、少しずつ打ち解けていきました。結局明け方まで飲み続け、そろそろ帰ろうとなったとき、
「来週から一緒に会社に行きましょう!」と彼女が提案してきたのです。
しかし、自分は朝の7時にはオフィスに入っているので、彼女には早すぎるのではないかと思い、断わろうと思ったのですが、彼女から「早いのは問題ありません!」といわれたので、次の週から、一緒に出勤することになりました。
ここから、彼女との付き合いがスタートしていったのです。
続きはまた次回アップします。