僕はスポーツにはまったくと言っていい程に興味がない!
好きなプロ野球のチームもなければサッカーも全然見ない。
スポーツに全然興味ない僕だか剣道だけは小学校2年〜高校卒業するまで10年間続けていた。
道場にも通っていてなかなかに強かった。
そんな道場で小学校2年から中学までずっと同じチームメイトでやったいた浜中くんという少年がいた。
浜中は広末涼子とエヴァンゲリオンが好きでありとあらゆるグッズを集めていた。
浜中は岡山で1番の剣道の強豪校と言われていた西大寺高校に入学した。
この西大寺高校は死ぬ程練習がキツイのはもちろんの事、上靴の後ろ半分を切って常につま先で歩いたり、坊主の中でも1番短いごりん刈りにしなくちゃいけなかったり、本当に剣道が強くなりたい人が行く所だ。
浜中はこの部員もめちゃくちゃいる西大寺高校で1年の時からレギュラーになり、3年の時にはキャプテンを務める程に上り詰めた。
高校も卒業し、剣道の推薦で大学も決まっていた浜中ともこの頃あたりから連絡もあまり取らなくなってしまった。
次に浜中の名前を聞いたのは僕たちも20歳を超え大人になった時のこんな噂話だった。
「浜中が警察学校から逃げたらしい!」
浜中と同じチームメイトでやっていたみんなは耳を疑った。
そんなバカな!
あの西大寺の猛練習を耐える程のあの男が!
地獄の縦社会を乗り切ったあの男が!
弟の試合の時に「逃げんな、逃げんな!」と言いまくっていたあの男が!
信じられなかった!
剣道やっている者が警察になるのは正にエリートコースである。
大学まで一生懸命剣道をやってきた者にのみ与えられる名誉みたいなもんだ。
なぜだ!?
しかし理由は分からない。
もう僕の知っている浜中ではないのかもしれない。
そんな時ふらっと入ったパチンコ屋で今日もエヴァンゲリオンでも打つかと台を選んでいる時に見覚えのある後ろ姿を見つけた。
僕はすぐに気づいた。
「浜中だ!」
同じチームだった頃、何度も頑張れと叩いてきたあの背中だ。
彼はパチンコエヴァンゲリオンに夢中になってこちらにまったく気づいていなかった。
僕は「警察学校からも逃げ出してこんな所で何やってんだ!」と顔の1つでも引っ叩いてやろうと思った。
それがあの頃、一緒に戦ってきた仲間であり、友達である僕の役目だと。
そして手をかけようとした瞬間目を疑った。
浜中はこんなTシャツを着てパチンコを打っていた。
僕は思った。
ダメだこいつは!!
僕はそっとその場から逃げた。
その後浜中がどうなったのかは知らない。
警察になっているのか、はたまたまだ暴走モード中なのか、、、
原田、この前久しぶりにお酒飲んで楽しかったね!

