私の母が通院する
病院での出来事です…
先日…
車イスに
母親らしき老女を乗せた
私と同じ世代くらいの女性が
同じエレベーターに
乗り合わせたので…
私は
車イスの2人に
先に降りる様に出口を譲りました…
車イスを押している女性は…
「ありがとうございます!助かります!」
っと
さわやかに
私にお礼を言って
エレベーターを降りました…
その後…
病院のお会計窓口で
先ほどの
車イスの2人に遭遇したのですが…
そのファイルを
窓口に出すんだよ!
早く出しなよ!
っと
車イスを押す女性が
乗っている老女に対し
イライラした感じで
言い放っていたのです…
以前にも…
病院にある
自動血圧計の前で…
車イスから降りて
血圧計の前のイスに座るのに
モタついている老女に対して…
早く降りてよ!
っと怒鳴りつける
娘さんらしき付き添いの女性を
見かけたコトもありました…
病院に限らず
ショッピングモールなどでも
身体が不自由な感じの老女に対し
私くらいの年代の
娘さんらしき女性が
イライラして話しながら
世話をやく様子を
よく見かけるのですが…
私の母は…
後期高齢者の年齢で
目もあまり見えず
耳もあまり聞こえず
持病もあり
歩きも少し不自由です
私は
自分の両親と同居しているので
身体の不自由な母の面倒を
看ています
私の母は
杖を使えば
多少は歩けると言うコトもあり
普通に
買い物などにも行きたがるし
私としても
歩けるウチは
ある程度 連れ出した方が
足が弱らなくてイイかなぁ…
っと言う思いもあるので
連れて歩くのですが…
母と娘…と言うのは
実は
めちゃくちゃ
介護に向かない組み合わせだと
私的には
思っているのです…
実の親と言うのは
子供に対して
遠慮がナイんです
だから
娘に対して
言いたい放題 言うんです…
娘の立場からしたら…
(娘に限らず息子も…)
こんだけ頑張ってんのに
ナンで
そんな言われ方しなきゃならないのさ!?
っとなるコトも
多々あるワケですよ…
そりゃ…
親子の間で
介護をめぐった殺人事件とか
起きる気持ちも…解るなぁ…
とか思ってしまいます…
まあ…
身体が不自由になって
子供の世話になる親の立場も
ツライのだと思いますが…
たとえば
医学的には
身体が病気になる…と言うのは
生活習慣や
体調管理の問題なのですが…
スピリチュアルとか
東洋医療などの見方をすると
その人の
生き方の問題で
身体が悪くなる…とも
考えられるのですよね
私の実体験や
周りの母娘を見ていて
思うのは…
歳をとって
身体が不自由になる人の多くは…
他者の自由を奪って来た人…
なのではナイかと思うんです
要は…
他者をコントロールすると
自分の身体がコントロール不能になる…
っと言う感じでしょうか…
私は…
子供の頃から…
ちゃんとしなさい!
人には気を使いなさい!
みっともないコトをするな!
そんなコトしたら笑われるぞ!
っと言う様なコトを
母から言われて育ちました…
言うダケのコトはあって
私の母も
若い時には
しっかりした人でした
いつも
外面を気にして
仕事でも
周りから頼られる様な
リーダー的な存在…
みたいな感じだった様で…
娘の私にも
その様な大人になって欲しかったんだと
今となっては思うのですが…
なので
私も
お母さんの様にならなきゃ!
そんな風に思いながら
頑張って
大人になったと思います
しかし…
母が
歳を取り病気になり…
目も耳も利かなくなり
1人でいると
とんでもナイ所へ歩いて行ったり
(飲食店の出口が解らなくなり
調理場へ行ってしまう…など)
歩きも動きもおそく
鈍臭くなっていく母親…
そんな母親を…
なんだか…
許せなかったんだと思います
気づくと…
今度は
私が
母親に言っていました…
しっかりしてよ!
ナンでデキないの!?
ちゃんとしてよ!
みっともないよ!
っと言う感じで…
初めは
どうして
私は…母親に対して
イライラしてしまうのか…
解りませんでした
でも…
よくよく内観してみると…
アナタは
そんな状態のクセに
よくも私に
「しっかりしろ!」
とか言いやがったな!?
的な…
私の心の中には
母親に対して
恨みの様な想いがあった様です…
身体が不自由な母親に対してキレる娘…
とは…
ちゃんとしなさい!
しっかりしなさい!
って怒られたから
その期待に応えようと
私は頑張って
しっかりした大人になったのに…
(自分しっかりしてると思ってるダケ…)
なんで
お母さんは
そんな
だらし無くなっちゃったの!?
信じられない…
許せない…
的な感情が
鈍臭い母親を見ていると
湧いてしまうのだと思います…
なので…
冒頭に書いた…
車イスを押す女性も
年老いて
まともに動けない母親に対して
情け無さや
悔しさがあるんだろうなぁ…
っと理解デキるのです…
でも…
私や
その車イスを押す娘さんの様に
年老いた母親に対してキレる娘…
と言うのは
ある程度
子供の頃から
親からの期待に応えようと
頑張って
他人に笑われない様に気を使って
ちゃんと世間に出られた
娘なんだと思うんです
(他人に笑われない様に…なんて
自分でそう思ってるダケですケドね)
私の身内のご近所さんに
やはり
母親からの
圧力やコントロールが強烈過ぎて
でも
私たちとは逆に
母親の期待に応えられず
世間に出られなかった
娘さんがいました…
その方は
若い頃から
心を病んでしまい…
家から出られなくなり…
母親は
身体が不自由なので
(やはり人をコントロールすると
自分の身体が不自由になる様ですね)
娘さんは
結婚もせず
母親の
身の回りのお世話を
していた様なのですが…
ある日
母娘ゲンカの後
お母さんが
家出してしまったそうです…
身体の不自由な母親が
1人で家出…
娘さんは
とても心配して
ご近所でも
大騒ぎになってしまったそうです
けっきょく
2日くらいで
母親は帰って来た様ですが…
もう…
娘さんでは
母親の面倒はみられない…
っとなった様で
お母さんは
遠く県外に世帯を持つ
息子さんに引き取られ
その娘さんは
家に残り
1人暮らしになった様ですが…
心の病気だった娘さんは
ある日…
薬の飲み方を間違えて
家で1人…
亡くなっていたそうです…
どうやら
自殺では無かった様ですが…
母親が
娘をコントロールし過ぎると…
こんな結末になる場合も
ある様です…
散々
親に
がんじがらめにされていたら
1人になった時には
逆に
自由になる術も
解らなくなってしまうのカモ知れません…
親孝行とは…
本来は
「お父さんお母さん!」
「私(僕)を産んでくれてありがとう!」
っと言いたくなるくらい
子供が
幸せに生きて行くコトなんだと
私的には思うんです…
幼少期の頃は…
親の期待に応えたり
親にホメられる様に生きなければ
親に守ってもらえないと
思ってしまうのが
子供としての立場ですが…
大人になっても
親からの
期待や
躾けられたコトに縛られ続けて
好きな生き方もデキず
たいして
幸せにもなれず
親に対してイライラしたり
心や身体を病んで
「早く死にたい…」とか
思ってしまう様では
どんなに
物質的に
親に与えるコトがデキても…
(介護やお金をかけてあげても)
本当の
親孝行にはならないのだと…
私的には
思っているのです…
義理の親の介護をする
お嫁さんも
同じだと思います
自分が疲弊してしまって
死にたくなったり
親を殺したくなったりする前に…
介護を手放した方が
良さそうですよね〜
親を見捨てる
ヒドい娘と呼ばれても
ヒドい息子と呼ばれても
ヒドい嫁と呼ばれても…
自分が自由で幸せなら
親に感謝したくなりますからね〜
それが…
親孝行なのだと思っています