届いた罰金の納付書で、30万の振込をした。
ちょうど夏のボーナスの頃だ。

彼が会社でどれだけ頑張っていたとしても、
法を犯した償いに消えるのだ。

それでもきっと生ぬるいことを、
夫はしていた。
自分の欲求の吐口に。


…なんで。


なんで…。


彼を責めれば、
部屋に閉じこもるか
オレはマノのサンドバッグにされている、
となぜか被害妄想で激昂される。


だから、
今すぐに離婚できないのなら、
私が呑み込むしかないのだ、この感情は。


でないとまた、
ストレスによる適応障害だという免罪符を持ち出して堂々巡りだ。



なのに、
そうして私が感情を殺す毎日の中、

彼はなんの相談もなく、決め事を破る。




ある日、夫は会社の帰りに新しい携帯を購入して帰ってきた。



まだ事件から、3ヶ月しか経っていなかった。







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