娘は土曜の夜中に産まれた。
出産時、記憶にないが、助産師さんが馬乗りになってお腹をおしてくれたらしい。
産まれてすぐの娘を抱くことができ、安堵と喜びでいっぱいだった。
けれどこの時も根に持っている事がある。
へその緒を夫に切られてしまったのだ。
先生達が、夫にせっかくだから切るようにとすすめていた。
遮って、私が切ると強く言えばよかった。
その時はもう起き上がる体力はなかったけれど、
今も後悔している。
希望用紙とは一体何なのか問いただしたい。
カンガルーケアを終えて
娘は新生児室へ、
夫と私は病室へ戻った。
退院は1週間後の土曜になるらしく、
ちょうど休みの夫に迎えに来てもらうことにした。
もう夜中だったので、夫はすぐに帰った。
帰り際、
「金曜に検察に呼ばれたから行ってくる」
と言った。
いよいよ検察での取調べだ。
そうなんだ、と思った。
「じゃあ金曜は休み? 終わったら面会くる?」
一応聞いてみたが、
「いや、取調べ終わったら腰の治療に行ってくるから時間ないわ」
と返された。
この頃はまだ、コロナ禍前の話で、面会は20時までなら自由だった。
夫の腰は、時々会社の近くの接骨院で診てもらっていた。マッサージや自費で針治療をするらしい。
もちろん痛みはあって辛いのだろうが、歩けないとか重いものを持てないとか仕事に支障をきたすとかいうほど深刻ではないと知っていた。
でも、行くのだ。
娘が産まれたばかりだろうがお構いなしに。
わざわざ休みの日に会社近くの接骨院へ片道2時間かけて。
検察へ行った後、その報告よりも先に。
自分の腰のマッサージへ。
そんな人だ。
次の日から、私の両親や友人や前の職場の人達が祝福に来てくれた。
けれど、退院まで夫はただの一度も面会へは来なかった。
こんな人に、出産時に立会いなんかされたくなかった。
↓美味しくてヘルシーで定期で頼んでいます⭐︎
本当に野菜いっぱいで置き換えダイエットにも使えます
↓美味しいキムチ♡