ようやく出てきた謝罪の言葉に
私の胸には驚きと、安堵が広がった。
あぁ、やっぱり夫は疲れが溜まっていたのだ。
忙しい日々に心が休まらず、
理性のコントロールができなくなってしまったのだ。
だから、
こんなふうに長期休暇を過ごせば、
思考回路も正常に戻るのだ。
自分の罪と向き合って
あんなにプライドの高い人が、家族へ謝罪もできるのだ。
こんな気持ちがちゃんと彼にはあるのだ。
蓄積されたストレスによって
見失いそうになってしまっていただけで。
そう思った。
だから直ちに、
過ちがなかったことになるとか、
罪を許すとか
そういう事ではない。
まだ処罰も決まらない状態だ。
だけど、
まずは向き合えたような、そんな気がして。
私は彼の背中をさすった。
どうか。
この気持ちが、ずっと続きますように。
願わくば、実刑になりませんように。
夫の会社に知られませんように。
…そんな、束の間の休暇だった。
本当に今思えば、束の間の。
振り返ってみれば、
結局これは、序章に過ぎなかったのだから。
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