夫の会社のゴールデンウィークは長い。
間の平日も休みになって、10日くらい の連休になる。
出産予定日をゴールデンウィーク明けに控えた私と、のんびり過ごした。
普段しないような片付けをしてみたり、
一緒にお昼寝をしたり、
近くのスーパーに買い物に行ったり、
少しだけ遠出をしてアウトレットに出かけてみたりした。
夜には、サスペンス系の邦画が放送されていたので、
私が見ていると珍しくソファの隣に座って一緒にみた。
誰が真犯人か、
どんでん返しにハラハラしたり、
いや最初から怪しかったと言い合ったり、
本当に久しぶりに他愛のない時間を楽しんだ。
そのゴールデンウィークは、
言い合いになって揉める事もなく、
穏やかに過ごせた。
だから私も、盗撮について蒸し返したりはしなかったのだけど、
最終日の夜のこと。
ベッドに入ってから彼は言った。
「マノ、本当にごめん」 と。
「オレ、まともになるから。ちゃんと。
お腹の子のためにも、マノのためにも。頑張る」
そう言った。
それは、この1ヶ月あまり、
ずっと私が欲しかった言葉…心からの謝罪だった。
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