翌朝、車で警察へ向かう途中に
今日で刑が確定する訳ではない事を聞いた。
今回は警察だけど、
日を改めて検察へも行く必要があるらしく、
そこで起訴が確定する、らしい。
起訴されれば、99%は有罪になる、…松潤のドラマでもあったように。
(何年も前の話なのでもしかしたら今とは違うかもしれないし、記憶も正確ではないかもしれません。あくまで曖昧な私の記憶の中の話です)
夫が不起訴になる事はないだろう。
盗撮は案外不起訴になる事もあるらしいが、
夫の場合、警察に現行犯で捕まっていて、
証拠品のスマホは押収済みで、
被害者とも連絡を取れず示談にできていないため、
なんらかの処罰はあるだろうと覚悟していた。
たとえば不起訴になる可能性があるなら、弁護士を入れる事もしたかもしれない。
ただ今回の夫の場合は、弁護士を入れたからといって状況が変わることはないのではないかと思った。
実際のところはわからないが、依頼はしなかった。
仕事が解雇になる可能性もあるのに、不起訴にならないならば弁護士費用を払う余裕もないと思った。
(逆かもしれないけど。
解雇にさせないために弁護士に依頼する、という考えもある。)
だけど、冤罪だとか、やったこと以上の罪を問われているならともかく、
夫が自分で行ったことに、弁護も何もないではないか、という気持ちもあった。
加害者のくせに権利を訴えるなよ、という、
被害者側に立ちたい気持ち。
私は自分が可愛いけれど、
そのために全力で夫を守るということは、なぜだかとても難しい。
そうかといって、
結局夫の側で生きている自分。
夫を蔑むことは自分を蔑むことと同義だ。