急に再開してみる。


その後もしばらく日常に大きな変化はなかったように思う。



帰りも相変わらず遅かったし、
ただLINEができないのでいつ帰ってくるかが分からず夜ご飯の時間がつかめなかった。


私は基本的に彼が帰ってくるのを待って一緒に食べていた。
もちろんお腹が空くので、味見という名目で摘んではいたけれど。 



先に食べていていいとは言われていた。

だけどご飯も一緒に食べなくなれば、いよいよコミュニケーションの場がなくなるように思えた。

私の作った料理を美味しいと言ってもらえたら、それは素直に嬉しいことだった。


ただ、そうして食事を一緒にしたとしても、

当たり障りのない、でも気持ちの入らないような会話をするだけで、不満は内に溜め込んでいた。
吐き出しても意味がないと思ったから。
気持ちに応えてくれる人ならともかく、これ以上傷つけられたくなかった。



22時半頃に帰ってきて、ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る。
そして朝送り出す。


この繰り返し。


核心的な何かに私から触れることはなかった。




そして病院の予約日が来た。