特に予定もなく街をふらふらしていると母親からメールが来た
「今どこ?」
駅の近くと返信すると数分も経たずに返ってくる
母はメールは即レス主義で打つのも早い
我が家で一番早くスマホを持ったのは母だったが
おばさんだからツルツルの画面は打ちにくくて…
なんてらしいことを言っていたのは最初の一週間くらいで
あるとき見たら片手持ちで滑るようにタッチして完全にスマホをものにしていた
蛇足ながら俺はまだガラケーで今年度中は買い換える予定はない
俺のケータイは「まだいたんだ~」なんて今ではすっかり絶滅危惧種扱いなので
電池カバーとか売ったらどっかの金持ちが襟巻きにするとかで高値で売れたりするんかな
話は戻って
そんなこんなで何かと思えばおつかいのお願いでした
「おいしいもの買ってきて」
おいしいもの…?例えば?
「任せた。もうメールしないで」
母の十八番「もうメールしないで」がくりだされる
めんどくさくなったり返信ができない状況になったりめんどくさくなったりすると送ってくる決まり文句である
俺は試されているのか…
今日は兄が実家から仕事場に出社し家にいないのでいるのは母と兄の嫁さんとリンちゃん
女性陣を満足させるものでヒントは「おいしいもの」だ
やっぱりここは甘いもの…と思ったがそういえば昨日嫁さんとリンちゃんがシフォンケーキを作ってくれた
ここで下手にケーキなんて買っていったら
「昨日のシフォンケーキじゃあトキオくんの口にあわなかったのね…」
とか思われて二度とあのシフォンケーキを食べられなくなるかもしれない
二人は酒をたしなむからおつまみを買ってくか…?
それとも一回食事から離れて母がおいしいもの…綾野剛の写真集…?
食品フロアで考えていると
「試食いかがですか~?」
声をかけられた
ああもうこれでいいや
家に帰ると珍しくリンちゃんがお出迎えしてくれた
どうせ母がトキオがおいしいもの買ってきてくれるよ~とか言ったに違いない
俺は買ったおいしいものを母に押し付けて自室に避難
あらかじめ別の袋にしてもらった1パックを開けて部屋で食べた
甘くなくて酒のつまみに食べられなくもなくてリンちゃんも食べられるおやつ
たこ焼き
今たこ焼き片手に日記を書いてるが特別旨いわけでもない
だってここ大阪ちゃうねんもん
さっきリンちゃんがソースがついた口でつまようじにたこ焼きを一個さして部屋に来た
できれば受け皿付きで持ってきてほしかったかな…
廊下に血痕ならぬソース痕が点々とおちている
これ書いたら掃除する予定
ごちそうさまでした