テラリンとロッキーは先日二人で寺巡りをしてきたらしい
よくこの二人は休日があうと近隣の県まで足を運んでいる
テラリンがロッキーにあげようと思って現像してきた写真を見せてもらった
ロッキーと何かの写真ばっかりだった
すごそうな寺とロッキーに始まり
ソフトクリームとロッキー
池とロッキー
バス停とロッキー
…ロッキー撮りすぎだろ
どうりで封筒に厚みがあるわけだよ
そもそも
ロッキーこれ家に持ち帰ってどうしてんの
こんなに自分の写真あってどうするの
俺の質問にロッキーは
「いつもしばらく未開封のまま置いとくとどっかいく」
コイツ失くしてる!
つまり大量の自分の写真がロッキーの家のどこかに眠ってるということか…
俺は「ゴキブリを一匹見かけたら百匹潜んでいると思え」という格言を思い出した
数々の写真たちに心霊写真を見たときと同じ感覚を覚えていると
冷静なロッキーが
「でも俺の比じゃないくらい寺は撮ってるよな」
それに応えてテラリン
「そうだな~今回何百枚くらい撮ったんだろ」
すごいな…マニアって…
もし近所の寺で脇目もふらず写真を撮り続けてる青年がいたらテラリンかもしれないので
彼が寺かあーりんについてかたりだす前に速やかに避難しよう
俺が写真を見てるとテラリンが突然「あっ」と声をあげた
どうした
「途中寄った神社でトキオにお土産買ったの持ってくるの忘れた」
本当かよ御守りか何か?
「いや破魔矢」
…………?破魔矢?
「鈴ついてる矢」
破魔矢を理解してない俺を見かねて口を挟むロッキー
あぁ~
「忘れちゃったから学校始まってから渡すわ」
え…学校で破魔矢受け渡し…?
拒否する俺にテラリンは「まあまあ」と笑顔で迫り
それでも渋っているとロッキーが「人の親切を無下にするな」とちょっとキレたので
ありがたく頂戴することになった
本当はありがたくないけど!
破魔矢…スクールバックに入るかな…