~日本とペルーの国際結婚秘話~


区役所での結婚式から二日後、いよいよ教会での結婚式になります。


式の前日は二日前と同じように、女房はホテルではなく実家で寝ました。そして、結婚式の当日に、教会で会おうということになったのです。


式が始まるのは午後7時。私はホテルから親戚の車で教会に向かい、到着したのが午後6時過ぎでした。着いてからの準備というものは特になかったので、教会の周りをウロウロして待っていたのです。


時は刻々と過ぎていきました。そうです!区役所での結婚式と同じように


女房が来ない


のです。


「また、渋滞かよ~」


「今日ぐらい早く来いよ~」


などと一人で愚痴をこぼしました。


外で待っていても来ないので、6時45分に教会の中に入ったのです。そして、時計を見たら、いつの間にか7時になっていま~す。


パイプオルガンによる演奏で、「結婚行進曲」が流れてきました。


「今度こそ、一人で結婚式だ~」


「これ多分、ペルーで話題になって、明日新聞に載るかもしれない」


「見出しは、はるばる日本から来た花婿、一人で寂しい結婚式!」


「ペルーの朝のワイドショーから、出演依頼が来るかも~」


などと、数秒間でいろんな事を想像しちゃいました。


しかし、そんなイーグルの不安なんか関係なく、パイプオルガンの音は止まりません。あきらめ気分で何気なく後ろを見たら、何と


女房が父親と一緒に、音楽に合わせて私の方に向かって歩いてきたのです。


一瞬、まぼろしを見ているのかと錯覚をしてしまいました。


「また、ギリギリに着いたんだなぁ~」


と思いましたが、式ができたので内心ホットしたイーグル。


結婚式の後、彼女が言った事は…


「ペルーでは、結婚式の前に新郎に対してウェディングドレスを見せてはダメ!もし見せたら、幸せになれないという考えがあるから」


「だから、教会から離れた所で待ってたの」


「そういった考えがあるから、買っておいたウェディングドレスのチェックをするため、お店に行った時、俺は外で待たされたんだね」


と言うイーグル。


そういう理由があるのなら、前もって言ってほしかったというのが本音です。再び、


「聞いてないよっ~」


それにしても、結婚式の直前に新郎新婦が会って話さないなんて、日本では考えられないことですね。


(つづく)


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