ウィークエンド532 | 瀬比亜零

瀬比亜零

小説を読むのもよし、書くのもよし、両方できればさらによし。
週末&サラリーマン作家の気楽なブログです。

皆さん、いかがお過ごしですか。いつも、私のブログに寄って頂き、有り難うございます!

 

気持ちのいい朝を迎えております。天気は崩れることはないそうなので、こんな日は、遠出でもしてみたらどうですか。

 

さて今週は、珠下なぎさんの「遠の朝廷にオニが舞う」をご紹介します。私自身、こういう時代に疎いものですから、当時の歴史的背景やしきたり、新羅との関係などがよく分かりましたし、本当に面白くて楽しみながら読ませてもらいました。なぎさんは、この時代のことをよく研究されており、この続編も既に出版されております。

 

そもそもなぎさんとの関係は、帯刀古禄となぎさんが知り合いだったこともあり「先生、珠下なぎさんという、歴史小説を書く人がいますよ。実に面白いので読んでみて下さい」と言われたことから、なぎさんとのご縁が始まったのです。実力のある方ですが、私みたいな者にも気安く接して頂いています。

 

作品においては、堅苦しさはなく、歴史を知らない者にも入っていけます。というよりも、歴史的事実には触れていますが、むしろミステリアスでファンタジックな部分が色濃く出ていますので、私はその部分が面白くて、歴史そっちのけで読んでいました。今になって、大宰府のことをしっかり意識しておくべきだったと後悔しております。その理由が、今私が書き始めている「菊池一族風雲記」は、先祖が藤原蔵規(まさのり)で、あの大河ドラマにも脇役で出ています藤原隆家の従者であったことから、隆家が大宰府に赴任中「刀伊の入寇」で共に闘い抜いた人物とされています。そういうことで、大宰府についてのことを、今になって調べ直しているところです。

 

私のことは余談ですが、この作品の印象は、まるで映画でも観ているかのように、面白くてハラハラドキドキの連続です。さらに、この続編も出ていますので、実に楽しみな作家さんと言えます。

 

遠の朝廷にオニが舞う

7世紀末の太宰府。新羅からの公使の一行を見物していた豪族の娘・瑠璃子は、公使の従者の一人に異形のものが憑いていることに気づく。とっさに不思議な舞でそれを祓った瑠璃子の幼なじみ・鈴丸は、「オニが来る」と謎の言葉を残して倒れてしまう。やがて太宰府を中心に、恐ろしい流行病・疱瘡(天然痘)が広がり始め……。令和発祥の地・古代太宰府を舞台にした「鬼」より古い「オニ」の物語。第60回講談社児童文学新人賞並びに第26回児童文学ファンタジー大賞の最終候補となった万葉ロマンファンタジーを完全電子書籍化!

 

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どうぞ、よろしくお願い致します。