皆さん、いかがお過ごしですか。いつも、私のブログに寄って頂き、有り難うございます!

 

今日は三連休の始まりなので、通常より一日早くアップしております。天気の良い日もあるようなので、少し体を動かしてみようかな、なんて思っています。皆さんは、この連休どう過ごされますか?

 

さて今月のラインナップは、コラボ作品をご紹介しております。本日はその最終日で、「呪縛7・2」のご紹介です。前回もお話ししましたように、シリーズ化を考えておりましたが、いろんな事情で、古禄とのコラボは二作だけになっております。それに、なぜ二作目なのに、タイトル横の数値が減っているのかと思われるかもしれません。ある意味、「呪縛7・8」は成功したと思います。しかし、読んでくれた人の中には、怖すぎるという感想もあり、バージョンアップをしたいところでしたが、「そんなに怖いのなら、もう少し怖さを抑えてみるか、なあ、古禄よ」と私が言えば、「そうですね。怖くし過ぎて読んでもらえなかったら、書いた甲斐もないですもんね」ということで、怖さ控えめな小説を書いたという次第で、タイトル横の数字も下げたのです。ということで、我々の夢の「計測不能」というほど怖い作品を書くことができなくなり、志半ばで、シリーズ化するまでもいかない理由の一つになったのです。

 

ラインナップ

 

霊験

提灯の灯が消えたのは、他、吉田裕美

時は1960年。新潟県の某村に暮らす青年、徳三は、伯父の家に招かれてご馳走になった。時刻も遅いし夜道は暗いので泊まっていけと伯父に引き留められたが、灯の乏しい道を歩くため、提灯を借りて帰ることにした。そこで、徳三が奇妙な体験をする。昔話に出てくるような話だが、どこか懐かしさも感じられる面白い話である。

数珠つながり、瀬比亜零

向井忠志の伯母・鶴子は不運にも不慮の事故で亡くなる。この世に思いを残して亡くなった鶴子の魂は浮遊してさ迷う。次第に、忠志の母・恵子や同居している叔父の康夫に異変が起こり、突如として忠志の家族に不幸が見舞う。それは、哀しみのあまり鶴子が引き寄せてのことなのか、それとも偶然の出来事なのか……?

 

霊験Ⅳ

おかしな手紙、吉田裕美

平成の初めの頃である。連絡手段と言えば、もっぱら固定電話か手紙だった。主人公の「わたし」は、たびたび送られてくるおかしな手紙に不気味さと恐怖を感じていた。「どうして、そこまでわたしのことを知っているの?」誰かに見られている怖さが募る。だが、それ以上の出来事は起こらなかった。やがて、犯人が明るみになる。「わたし」にとって、その者は意外な人物だった。

さまよう名刀、瀬比亜零

俺は、屈辱的な少年時代を送ったが、誰よりも早く出世コースに辿り着けた。仕事も家庭も充実した中、骨董屋で名刀に出合う。ひと目で気に入った俺は、我が家の床の間にそれを飾った。名刀に魅入られてしまい、それを抱いて寝るようになったが、そこから起こる不気味な出来事。しかし、会社では社長に厚く信頼され、常務取締役に抜擢された。名刀のパワーが俺に宿った。だが、それを切っ掛けに運気は下降してゆく。気力も体力もなくなり、堕ちてゆく。夢の中で、名刀の過去が甦る。

 

呪縛7・8

生き胴様し(いきどうためし)、帯刀古禄

刀剣研磨師の「僕」は謎めいた依頼人からの手紙で、先代が研ぎ上げることなく残していった刀の存在を知る。その遺志を引き継ぐように研ぎを始めた「僕」だったが、やがて奇妙な悪夢に悩まされるようになり、心身を消耗させていく。そして依頼人の一族と刀に秘められた暗い歴史が徐々に明らかになっていくが、「僕」はもはや後戻りのできないほどにそれらに魅入られてしまっていた。その刀が研ぎ上がった時、「僕」はいったい何を目にするのか……?

鎧武者、瀬比亜零

名家の鎧に乗り移った悪霊。その鎧は人から人へと受け継がれ、数百年の後、工務店経営者の甲斐田のもとへとやってくる。鎧のせいで娘の佳代子に異変が起こる。悪霊に取り憑かれたと騒ぎ立てる甲斐田と妻の優子。そこで霊媒師の力を借りて、その悪霊を追い払う。しかし、悪霊の持つ力が恐るべきもので、霊媒師の一人が失明をする。悪霊を追い払うことはできたものの、甲斐田達の生活に平穏な日々が訪れたのだろうか? それとも……?

 

呪縛7・2

うつろ舟、帯刀古禄

「決して浜に下りてはいけない」そんな禁を破った兄弟が見たものは、銀色に光る奇怪な形の舟だった。やがて彼らは、かつてその舟にさらわれたという老女から、それが星の海を渡ってやってきたものであることを聞かされる。そして妖しい光が村の上空に現れるようになり、それに魅入られた幼い弟は……?

過疎の村人、瀬比亜零

俺は、亡き母の実家・九州の伯母の所へ法要も兼ねて帰省する。そこで、みすぼらしい墓を見つける。その墓の謂れを親戚筋のお爺さんに訊いてみる。そして、数百年前の過去の出来事を知る。落ち武者が流れて、この地にやって来たあと、その許嫁(いいなずけ)もこの地にやって来た。落ち武者が亡くなり、後を追うように許嫁も逝ってしまう。戦国の世といえども、この村は裕福であった。しかし、落ち武者とその許嫁は、何も恵まれることなく飢えと苦しみの中で死んでいった。数百年後の現代、その許嫁の恨みが一族に影響をもたらす。

 

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どうぞ、よろしくお願い致します。