瀬比亜零

瀬比亜零

小説を読むのもよし、書くのもよし、両方できればさらによし。
週末&サラリーマン作家の気楽なブログです。

皆さん、いかがお過ごしですか。いつも、私のブログに寄って頂き、有り難うございます!

 

もう梅雨が明けている所が多くなっております。これからが夏本番といったところでしょうか? 学生の方は、長い夏休みですね! 私も心だけは、あの頃に戻って、夏を満喫したいと思っております!

 

さて今月は、私の先輩作家である吉田裕美さんの作品を特集しております。本日は、「三十路のアドベント」のご紹介です。裕美さん本人に近い姿を小説にしたものです。前回紹介した「KI・RI・E」のような神秘的な展開はないものの、それが普段生活する上での私のリズムに合っていて、親近感を覚えました。教師という設定は、我々からはほど遠いものでありますが、それを取り除けば、会社に勤める女性と何ら変わらいものです。その華子の人生の苦悩を、30歳の一歩手前の29歳で切り取った小説です。読み終わったあとは、テレビドラマでも観たあとのような感覚に捉われます。

 

この作品の発売には、私も関係させて頂きましたので、8月末に無事出版できた時は、私の夏も終わったような気持ちになったものです。そういう気持ちと、主人公の何気ない人生のワンシーンが重なり合っていたのを思い出します。しかし、あの夏は暑かった。もちろん出版に向けての二人のパワーが、同じ目標に向いていたからです。

 

今年の私は、その頃と同じような夏になるかもしれません。新作の出版は秋以降になると思いますが、8月いっぱいで小説を完成させようと思っているからです。2年ほど前は、「俺には無理だ!」と思うようなテーマだったのですが、2年という下調べの歳月を経て、「いや、この俺に書けるかもしれない」と感じたのは、今年になってからでした。千年前の人物を主人公にして書いている作品は「千年浪漫・菊池一族風雲記、第一巻」です。私の超大作となる作品です。「三十路のアドベント」を出版した夏のように爽やかな気持ちで夏を終えたいと思います。

 

三十路のアドベント

ひとりっ子の華子は29歳。両親に深く愛され、苦労を知らないまま大人になった。英語の非常勤講師として某中学で教えている。両親は「同居」という条件を受け入れてくれる男性との結婚を強く望んでいる。しかし華子本人は、そのような両親の考えを窮屈に感じている。華子には、密かに思いを寄せている男性がいるので、親が望むような男性との結婚は考える気にもならない。その上、教師は天職と感じているため、専任教諭を志しているのである。
ひとりっ子の華子が、恋愛、結婚、仕事に取り組むときのひたむきな姿を通して、29歳にして自立していこうとする過程を、書き綴った一作である。

 

三十路アドベント | 吉田裕美, 東野千宏 | ロマンス | Kindleストア | Amazon

 

 

どうぞ、よろしくお願い致します。