下手からはじめる身体を静かに使う。日々の心の動きは隠せているようで、身体には現れる。丁寧に静かにと気をつければするほどに心の欲が動きに出る。だからせめて稽古のときはそういう心の欲をさらけ出し、下手から稽古しなければ上手にはなれぬのだ。下手という自分を認めてから堂々と稽古をしたい。