板前さん達の愛

午後14時の調理場。

さて、これは何でしょう。





答えはこの中に。




あるプランの前菜です。

あの大きな銀枠で熟成されているものは
一番右にあります、鶏と蕨の煮凝りでした。


普段、出来上がったこの前菜ばかりを見ていた私は、
板前さん達が毎日手をかけて、心を込めて、作っている
この煮凝りだと気づけませんでした。

「撮ってもいいですか？」
「おう、いいよー。何だ、まだできてないのに
　そんなの撮るのかぁ？」

ちょろちょろしている私にわざわざ手を止めて
笑顔で答えてくれる板前さんに

だがらいいんです、と･･･そして
いつもおいしいものを朝早くから
ありがとうございます、と心の中で言いながら

撮らせてもらった一枚でした。


予約係　　山中　綾