初夢ってみましたか?

 

初夢の定義もいい加減ですよね~。

12月31日の夜に見るもの、1月1日の夜に見るもの、1月2日の夜に見るもの・・。

 

いろんな説があるようです。

さらには、旧暦の節分や立春の方が本当だとか。

 

なんか、みんなテキトーって感じです。

 

(一)富士、(二)鷹、(三)茄子、(四)扇、(五)煙草、(六)座頭・・。

 

四、以降はあまり知りませんよね。

なんで、煙草や座頭がでてくるんだろ。

 

煙草は人が集まるお祭りなどで出された高級嗜好品、さらに煙が上へと上がっていくので運気上昇らしいです。

 

座頭は、盲目の僧のことで、頭の毛がないので、「怪我無い」つまり家内安全らしいです。

 

昔の人の解釈は面白いですね~。

今は煙草も電子タバコで煙無し、座頭なんて町の中で見かけることなどありません。

 

TVなどでしか得てない情報ですから、若い人の夢などに出てくることはまずないでしょうね。

 

さて、夢と感情、思考などの関係ですが、正夢、逆夢、やはりなんか関係ありそうですね。

じっくりと観察しているといろんなとこで使えそうです。

 

私の友人で大学生の時からずっと夢日記をつけている友人がいました。

男なのに珍しいですよね。

でも、確かに彼はいろんなことの洞察も鋭く、いろんなことを予知したり、言い当てることができていました。

人の心を読むことも長けていたような気がします。

 

「夢の映像とその時の自分の心境は一致するんよ。」

 

とその男は言っておりました。

彼が言う心境というのがどの広さまでをいってたかは分かりませんが、その時のいろんな心の状況が夢に何らかの形でビジョン化され、それを分析しているといろんな役に立つというのです。

 

その時の感情や思考が夢にビジョン化されるのでしょうか。

または、夢のビジョンがさきで現実の世界に影響を与えるのでしょうか。

 

いずれにせよ、彼は夢の内容を吟味し、その中に面白いアイデアがないかどうか、今の問題解決のヒントがないかどうか、それを毎日チェックしていたのです。

 

学生の頃ですから、人間関係の悩みといってもそんな大したものはないはずです。

アルバイトの時の人間関係を見ていたのか、恋愛関係を見ていたのか、ご家族の関係を見ていたのか、自分の将来のビジョンを見ていたのか、おそらくそのあたりを夢分析していたのです。

 

でも、夢って忘れますよね。

見たものの9割は忘れていて、あれ?いい夢見たのになんだっけ?ってなりますよね。

 

しかし、たまーに、強烈に覚えている夢がります。

詳細までカラーで覚えていたり、その時の触った感覚まで、匂いや空気の流れまで、そんなときがあります。

彼はそれが最重要だというのです。

その中にこそ、超貴重なヒントやアイデアがあると。

 

そのようなリアルで強烈な夢であっても、数日たつと忘れてしまいます。

絶対に忘れないと思っていても忘れます。

 

だから彼は枕元にノートを置いて、夜中に目が覚めた時や朝におきた瞬間に殴り書きして残すのです。

そのメモを見ると、夢を思い出すそうです。

 

学生の頃からこの珍しい、面倒くさい?習慣をやっていた彼は、その後、総合商社に就職し活躍して、独立し今は社長をしています。

綺麗な奥さんと子供たちに恵まれて悠々自適な生活のようです。

思い描いた未来を夢の分析も活用しながら手繰り寄せたのでしょうね。

 

こうやって書いていると、彼が夢の分析のコツとしながらぽつぽつと言っていたことを少しずつ思い出してきます。

 

彼は大切なのは、夢の詳細や映像よりも、その時に「どう感じたか」だというのです。

 

その夢の中で、自分はどう感じたのか。

「心地よかったのか、嫌な感じだったのか、嬉しかったのか、悲しかったのか、悔しかったのか」

「こんなことは嫌だ!と思ったのか、最高に楽しい!もっと続けばよいのにと思ったのか」

 

その時に感じた「感情」を冷静に分析するのが大事だと。

 

つまり、その時に感じた強烈な感情は、現実世界で思考となり、行動となって願望となるものを創造し引き寄せてしまうのでしょう。

 

さらに、慣れてくると、「夢はその中で夢だと思うとコントロールできるんよ」というのです。

 

なるほど、慣れてきて夢の中で自分の行動や結果、人との関係を作ったり壊したりできるとしたら、現実世界への反映はすこぶる早いのかもしれません。

なにせ、一度完成していますから。

 

そこで、「おれ、あまり夢見ないんよね。ほとんど見んのよ」という友達がいました。

 

するとその彼が発した言葉。

 

「あのな、夢見ん奴は夢の中におるんよ。夢の中に生きとるのさ。今のお前と話しよる俺は夢の中の存在かもな」

 

この世は本当は夢で、夢の中が真実の世界かもしれませんしね。

まあ、本当のところは分かりませんが、初夢の時に思い出した話です。

 

夢占いではなく、「自分の感情と比較しながらの夢分析」時々やってみると面白い展開があるかもしれませんね。

 

 

                            了