また、夏きものの季節がめぐってきました
たとう紙を開くと、 1年ぶりのきものが姿を現して、
手に取ると思った以上に軽く、うれしくなると同時に
それを着て出掛けたときの記憶がよみがえってきます。
わたしは、単衣こそ3、4枚ほどしか持っていませんが、
うすものは好きなもので、何枚か出番待ちをしています。
今年はどれだけの子が、日の目を見ることが出来るでしょう。
柄が大胆な絽のきもの。
御簾(みす)に花くす玉。
花で飾った玉に薬草や香料を入れ、糸をたらしたもの。
華やかで美しい「花くす玉」の柄は、昭和初期の着物や帯にも用いられた伝統的な人気柄だそうです。
目にも涼しげな、こちらも絽のきもの。
静かに、上品に、花々が描かれたもの。
ところどころに使われた銀の一筆がさらに涼しさを呼びます。
あぁ~。川床にはどれを着ていきましょうか。