以前から、観たい観たいと思っていた映画が、やっていました。
芸者さんが暮らす置屋のお話。
小唄が何曲か出てきます。
それが、知らない唄なら、こんなのあるんだ。
習ったことがある唄なら、知ってる知ってる、と嬉しくなります。
三味線の弾き方、唄いようで、まったく違った味わいが楽しめる小唄。
「どうぞ叶えて」は、わたしも習いました。
山田五十鈴さんが爪弾く感じが、峰寿喜結先生とは、また違う良さで参考になります。
『どうぞ叶えて』
どうぞ叶えて 下しゃんせ
妙見さんへ 願かけて
帰る道にも その人に
逢いたい 見たい 恋しやと
こっちばかりで 先や知らぬ
エー 辛気らしいじゃ ないかいな
「流れる」つながりで、こんなサイトに辿り着きました。
http://d.hatena.ne.jp/hsakawa/ <オレのドーダ ディレッタントでモード>
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映画『流れる』をカラーで観られたら...
『おとうと
』とおなじ幸田文
の原作をもとに、成瀬巳喜男
監督が映画化した昭和31年の東宝
作品。
田中絹代 、山田五十鈴 、高峰秀子 、それに岡田茉莉子 と、文字通り往年の名女優が顔を揃えた文芸作。
あと、衣装交渉が画家の岩田専太郎、そして清元の指導が、いまも健在・現役の四世清元梅吉というのも、ちょっとした「発見」であった。
映画自体はアンビエント に流しておいた「ながら観」だったので、とくにいえることもないが、一点とくに目を引いたのは、数多登場する和服(着物、浴衣)の衣装。家人曰く「この映画は(登場人物が)ずっと帯を締めたり、解いたりしている」というとおり、いろいろな色柄の和服が出てくる。
プロ野球のいわゆる「天覧試合」--昭和33年に後楽園球場で行われた巨人 対阪神戦で、長嶋茂雄が村山実からホームランを打ったあの有名な試合--を撮影したフィルムの「カラー再現版」を少し前にテレビで観た。白黒映像に含まれた色素情報をもとに、色を付加したものらしい。ナレーションの説明を聞いたときには「天然色映画」みたいな人工的な絵を思わず想起したが、赤や緑などをはじめ至って自然な映像に見えた。
コストの点など考えればあまり現実味のない話だろうが、そういう21世紀の技術があるのなら、それをつかって再現した「カラー版」をぜひ観てみたいものだと、『流れる』に出てくる着物をみていて思った次第。そういうのがあれば、あるいは商業的に長く苦境におかれている和服業界の衰退に、一時的に歯止めがかかるきっかけになるかもしれない、などと家人と言い合いながら・・・。
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これは面白いですね。白黒の映画をカラーにして楽しむ。
着物が出てくる作品では、見ものでしょう。
和服業界の方は、こうゆう方面からも営業努力をされればいいのではないでしょうか。