表からも裏からも読めるミステリー
『 黒い森 』 折原 一 著
この作品は本の表側から読む「生存者」編、裏側から読む「殺人者」編、
真ん中で袋とじになっている解決編「2006号室」の三つのパートで構成されている。
ある事件を機に引き裂かれ、逢うことを禁じられた留美夫と樹里は
東京の旅行会社が企画した“ミステリー・ツアー”の目的地で落ち合うことに
なっていた。ツアーの行き先は暗黒の森、樹海。目的地は隠棲した作家が
自らの家族を惨殺した山荘だ。二人は別々のツアーに参加し、それぞれ目的地を目指した。
ところが、どちらのツアーのメンバーもひとり、またひとりと姿を消してゆく。
留美夫は、そして樹里は山荘を目指し、ひたすら黒い森を歩き続ける。
本の表と裏から、それぞれの物語を読み終えた時、読者はようやく
「206号室」を開封することができるのである。
早速読んでみました。
この物語にうまくシンクロさせた、遊び心溢れる仕掛け装丁よ!!
舞台は樹海。想像するだけで暗い。
もちろん取り上げられているテーマも暗いものなのだけれど、
そこはすばらしいセンスで、不思議に読後感は、すっきりなのです!!
『 黒い森 』 折原 一 著
この作品は本の表側から読む「生存者」編、裏側から読む「殺人者」編、
真ん中で袋とじになっている解決編「2006号室」の三つのパートで構成されている。
ある事件を機に引き裂かれ、逢うことを禁じられた留美夫と樹里は
東京の旅行会社が企画した“ミステリー・ツアー”の目的地で落ち合うことに
なっていた。ツアーの行き先は暗黒の森、樹海。目的地は隠棲した作家が
自らの家族を惨殺した山荘だ。二人は別々のツアーに参加し、それぞれ目的地を目指した。
ところが、どちらのツアーのメンバーもひとり、またひとりと姿を消してゆく。
留美夫は、そして樹里は山荘を目指し、ひたすら黒い森を歩き続ける。
本の表と裏から、それぞれの物語を読み終えた時、読者はようやく
「206号室」を開封することができるのである。
早速読んでみました。
この物語にうまくシンクロさせた、遊び心溢れる仕掛け装丁よ!!
舞台は樹海。想像するだけで暗い。
もちろん取り上げられているテーマも暗いものなのだけれど、
そこはすばらしいセンスで、不思議に読後感は、すっきりなのです!!