ろうそくの夜

６月２１日（土）夏至から７月７日（月）

よる８時から１０時

みんなでいっせいにでんきを消しましょう！！



キャンドルナイト

でんきを消して、スローな夜を。



　　　　　　　　　　　　



一度体験してみたいのが、和ろうそくの灯り。

時代劇の中で、悪巧みをする悪役たちの顔を劇的に照らし出している

あのろうそくです。



和ろうそくの大きな特徴は、その炎にあります。

洋ろうそくが一定の大きさで燃え続けるのに対し、和ろうそくは大きな炎が

数十秒ごとに周期的にゆらめきます。指先くらいのろうそくでも、

時には身の丈以上に炎が燃え上がり、神秘的な生き物のように

変化するのです。



和ろうそくの独特な魅力は、原料や製法から生まれます。

洋ろうそくの主原料は、石油を精製して作るパラフィン。

綿糸を芯に、このパラフィンなどを鋳型に流し込んで作られます。

これに対して和ろうそくは天然の漆やハゼの実などが主原料です。

和紙の上にイグサから取り出した髄を巻きつけて芯を作り、

ロウをかけては乾かすという根気のいる手作業を繰り返して、出来上がります。

これが洋ろうそくに比べて炎が大きいだけではなく、「すすが少ない」「風に強い」

「消えにくい」「最後まできれいに燃える」という利点にもつながっているのです。

（灯りナビゲーター・結城未来）