俺、木田誠一。
 
スキーショップのスキーツアーで、スキーの師匠の薫子先輩と急斜面10番勝負をお願いしたのだ。今、飛騨FU山スキー場(天孫降臨の山)にいる。
頂上に巨石があるそうだ。夏に登ってみよう。
ゲレンデ頂上下の壁は約300M最大斜度40度。手ごわいぜ。地元でもびびる急斜面だ。それにアイスバーンにコブ。こけたら負けという勝負だ。下で見ている仲間が採点をする。二人ともコケなくても早く降りたほうが勝ち!ストップウオッチで計測だ。
 
先輩
「私は、あなたより年が7つも上だから私では勝てないわ。ほかの人としたら」
 
と言われたが
 
「先輩が今、一番スキーがお上手ですから、ぜひお願いします」
 
先輩
「やれやれ、まあやってみましょうか」
 
ということで、どっちが早く急斜面の下まで到達するかの勝負だ。もし勝てたらお祝いのちゅーをお願いしようかな~^^」燃える下心(汗)
 
と思ったら那美子が
「こりゃ、木田誠一 そなたではまだ勝てぬゆえ、変なご褒美をお方様(薫子先輩)にお願いするなかれ。厳命でござる」
と言ったので、超驚き!!!!これで動揺したのだ。
 
このゲレンデは下は緩斜面、上に行くほ急斜面だ。三本のリフトを乗り継いで頂上の下のゲレンデ最高地点に立った。標高は1000を超えるぜよ。
 
先に俺が滑ることになった。下ではスキーショップのメンバーが見物だ。
行け!40度の急斜面に飛び込んだ!カチカチのアイスバーンだ。滑るというよりは落下だぜよ。すぐに恐怖を感じたとたんに体が山側に傾き内側のスキーに体重がのってしまった。これで修正が効かなくなり山側に倒れてから体が谷側に回転しスキーが上になり、そのまま下までとめどなく落ちて行くのに恐怖した。今は積雪が多いので怪我はしないかも?と思いながら下まで落ちてしまった。壁の下では、那美子、鎌田君、山田婦長、山田婦長の後輩の3名がいた。あまりの見事な落下に全員拍手!ミジメだぜ~(涙)
怪我はなかった(W涙)
 
その後、先輩が急斜面に飛び込んだ。カービングでスキーを滑らしている、しかし40度の超急斜面!Wストックぎみにストックをつきプロペラ状に飛び上がった。いわゆるプロペラターン!その後、カービングで斜面を切ってからまたプロペラターン。このパターンを10回繰り返し、300Mの斜面を舞い降りたのだ。参加者の大拍手!
俺はミジメではない。ますます惚れ直したぜよ!でも次回は勝つぜ~