那美子
ところで質問でありまするが、頼朝に味方したのが平家である北条氏でありまする。北条政子は自分の子の源頼家、実朝を殺されても動ぜずに、あくまで北条平政子としてまい進しておりまする。その理由はわかりまするか?」
と、みんなに質問した。俺はわかっているのでスルーだ!もち薫子先輩もだ!
 
店長
「自分の子が殺されたのにいずいぶん冷静な動きをするのが北条政子だね~」
 
山田婦長
「随分冷たい親だとは思うけど!」
 
鎌田君
「まるで自分の子ではないみたいな~」
 
那美子
「ぴんぽーんでおじゃる。鎌田殿のコメントが正解!つまり政子の実の子は大姫だけであり、頼家も実朝の側室の子としたならば、冷たい処遇も理解可能かと!」
 
谷口さん
「驚きですね~荒唐無稽ですが、つじつまが合います」
 
那美子
「仮説でありまするが、歴史の流れの矛盾が消えてゆくことでもあり、この固き話は信長様にリンクしてゆきまする。平家滅亡後、頼朝は最大の鬼子を作ってしまった!それが平家である北条氏!」
 
那美子
「平氏である北条氏が源氏を滅ぼしたことについて、以前、薫子のお方さま、木田うじと話をしたことがあらしゃいまする。以前の聖地巡拝のときの話をお聞きくだされ」
 
下記、以前の記事の再UPです。
東京五反田のビジホで宿泊。
俺、木田誠一 平薫子さん 江藤那美子の3人でビジホのレストランで酒を飲みながら食事をしている。
つまみは居酒屋風。
今日は鎌倉の鶴岡八幡宮を参拝してきた。明日は北関東のヤマトタケル系神社を参拝し、帰る予定だ。

 

「薫子さん。今日は八幡宮で何かひらめきはったと思いますが、いかがで?」

 
那美子が焼酎を飲みながら。
「いかがでござろう~!」

 
那美子が酔ってきた。本当によく飲むギャルだぜ。ビール ウイスキー 日本酒 焼酎 なんでもOK
のギャルだ。趣味はスノボ 酒 グルメ 温泉。

 
薫子さんはワイン
「木田君。鋭いわね!」

 
俺(焼酎)
「薫子さんのことならなんでもわかりますねん」と、少し口説くつもりで言ったら。

 
那美子が手羽先を食べながら
「気をつけろ、甘い言葉と木田誠一!」
で全員大笑い!

 
薫子さん
「実は八幡宮の大銀杏の横で強烈な想いが湧いてきて、声なき声が聞こえたの。
{実朝様を殺したのは、そなたと同じ平家の北条である。憎い 憎い 憎い}と」

 
那美子
「こわー!!テレパシーでござりまするな!」
このギャルは完全なオタクだ。薫子さんの会社の後輩だ。
甲冑も着たこともあるほどだ。歴史で好きな部分は戦国期だ。特に織田信長が好きな元気印だ。

 
薫子さん
「源実朝を殺したのは源頼家の子公暁とは言うけれど、実に綿密なプログラムが組んであった気がするわ。
仮説を立てるとすれば御家人三浦義村も執権北条義時と共犯?三浦義村はフレキシブルに源氏と北条を天秤にかけ祭礼の際に時の流れが向く方に付くという話がテレビドラマや小説で展開することもあるけど」

 
那美子
「さよう!最初から実朝殿を暗殺するつもりでござったといえましょうな!あれだけの警備で、誰も実朝殿を守ることをせなんだこともおかしゅうござりまする」

 

「北条政子は自分の子、実朝 頼家が殺されることになんとも思わない如くの悪女と言われてもしょうがないですが、俺は多分、実朝 頼家は政子の本当の子ではなく、頼朝の側室の子だったと思いますが、薫子さんはいかがですか?」と聞いてみた。

 
那美子
「おー!さすが女心を知悉した現実的な意見でござるな~。おほほほ~」

 
2人は大笑いを始めた。
俺はがっくりきたぜ。
 
那美子
「というのが概要でありまする」
 
ここまで言われては谷口さんを口説く機会は遠のく(涙)
 
那美子
「この後、北条が天下をとり、有力御家人の反対勢力との戦に勝ち、五代執権北条時頼公のときに完全に天下を統一しなんした。されど、滅ぼした三浦氏、千葉氏など、ほとんどが平家系でござる。実に戦国の無常と哀れを感じまする。スキーショップでの話題とは思えませぬが、お聞きいただければ恐悦至極!」
 
山田婦長
「いえいえ、歴史に詳しくなくても大河ドラマくらいは見ているから興味をさらに持つことになるのでありがたいわ。なみちゃんありがとう」
 
谷口さん
「私も大河を毎年見ています。歴史を好きになりますね~。なみこさんありがとうございます」
 
鎌田君
「バイクはスキーで全国を周りました。つきまとうのは地元の歴史です。歴史が苦手でも段々に興味がわいてきているよ。なみちゃんありがとう」
 
店長
「私はTVより本ですけど、本より聞くほうがより物事が理解できる。今日はありがたい日です。なみちゃん先生ありがとう!」
 
那美子
「ウレピー(^^)v 」とVサイン。
 
 
那美子
「その後、大変なことがおきまする。承久の乱であらしゃいます。
内容は
 
勝利した北条氏は、ほぼ日本統一を成就!その後、北条時頼公の時代に完全に日本統一であらしゃいます。鎌倉統一は三浦氏を滅ぼした後!
無常の戦は皮肉にも、有史以来最大の国難である蒙古襲来を阻止するために天下統一をすべき準備段階でござった」
 
那美子の目がすわってきた。歴女のパワーがヒートアップだ~。
 
山田婦長
「じゃあ鎌倉にも行ってみたいわ」
 
鎌田君
「俺はバイクで全国の神社を参拝しましたけど、鎌倉の鶴岡八幡は参拝すべきですね」
 
酔ってきたので。
「すごい!君が神社参拝!混浴露天風呂だけかと思っていたが!」と言うと、またしてもローキックが飛んできて脛にあたり思わず!
「いてていてて~」と叫んだ。いくら俺が空手の一級でも不意打ちなら子供でもダメージを受けるという話がよくわかった。実に痛い(涙)
 
 
那美子
「源平合戦で逃げた平家が越前織田の郷の神社に身を寄せたという説がありまする。某はその以前から平家の郷であると確信いたしまする。話は飛びまするが、これまた北条家が源氏に滅ぼされ直系の北条時行が諏訪大社に救われ、この地のA神宮に身を隠したことは史実でありまするが、大宮司の娘を嫁にしたゆえ、北条直系とA系がわかれ後世、家督の争いゆえにA系が消されたと思われまする。
時代はとび、再び、鎌倉時代に戻りまする。織田家は同時進行で越前で存続してゆきこの時期、鎌倉の覇者北条氏は執権北条時頼の時代から大陸の恐怖に対策を練りはじめまする。この時期、某僧が予言により蒙古襲来を叫びまするが、彼は猟師の出ゆえに異国の情報を得ていただけであらしゃいます。
幕府は異国には無知で国際感覚がない野蛮な武家集団という誹謗を反対勢力から受けまするが、とんでもない間違いであらしゃいます。時頼公は大陸から帰化してくる僧によりいち早く蒙古の情報を得て襲来情報を分析し対策を練っておりんした。大河ドラマの原作者、高橋克彦先生のストーリーは、わざと蒙古軍を上陸させ大宰府までいざない、後方から松浦水軍、安東水軍を上陸させ、サンドイッチにして蒙古壊滅を策しておりんした。されど、敵の司令官が矢で撃たれるというアクシデントがおきたのが原因か?蒙古軍が船に早く引き上げたので文永の役は勝てたという説であらしゃいます。つまり船に戻り神風の襲来!
このときの日本軍司令官は金沢流北条実政、補佐官に時頼公の弟、北条時定!実政は金沢文庫の金沢実時の子であらしゃいます。
北条実政はこの体験を基に第二次襲来に備え、博多湾に防塁を発案したのであらしゃいます。水城の大堤防を参考にしたという説もあらしゃいます。そして弘安の役!歴史に残る強烈な台風?が博多湾の蒙古船を神風で沈めたのであらしゃいます。その数、14万人が船に乗り、世界史に残る壮観であらしゃいました。
今の世に日本軍の知恵と勇気を伝えねばなりませぬ。異国からの襲来は続いておりまする。薫子のお方様、コメントをお願いいたしまする」
 
薫子先輩
「高橋克彦先生の原作はすばらしいです。でも大河の脚本は原作と全然違います。神風で沈んだ蒙古兵を日本軍が助けるという左巻き思考で、視聴率も減ったことでしょう。大陸からの攻撃は今でも続いています。つまり大陸が日本を支配することを彼らは「解放」とよび、日本を拘束することが解放という矛盾なのです。いつの時代でも売国奴はいます。鎌倉時代でも蒙古に国を売ろうした売国奴はいます。真の敵は味方同士を争わせるという洗脳が得意です。
ハイテクな時代でも真の情報が伝わりません。今の政治の危機管理では鎌倉時代以下です。
前置きが長くなりましたが、弘安の役では蒙古軍が一歩も上陸をできませんでした。防塁に阻止されて!日本軍の夜襲は激烈を極めました。国のために死をいとわぬ攻撃が続きました。弘安の役の前には、高麗まで渡り船の手抜き工事をいざなうというスパイ行為もあったという説もあります。蒙古船にもスパイがいて「神の国を攻めると神罰が当たるという」話を蔓延させたり、船の中で毒を盛るということまでしたという説もあります。鎌倉武士の綺羅は死ということで国を守ったのです。
そして神風は歴史に残る強烈な台風であり暴風雨でした」