スキーショップ一行は近所のビジネスホテル最上階の居酒屋に移動した。居酒屋というよりも日本食レストランと居酒屋が同居したような静かな品のいい店だ。一部屋を借り切った。N市内の夜景も綺麗だ。隣の高層シティホテルほどではないが8階からの夜景はすばらしい。
 
店長
「では交流会をはじめます。乾杯の音頭は、なみちゃん!」ということで全員ビールで乾杯。
「乾杯、かんぺ~、ごんべー」
どこの言葉だ?ということで全員で乾杯した。
しかし那美子は酒に強い。ビール、焼酎、ウイスキー、日本酒なんでもOKので親父ギャルだ。
 
鎌田君はあまり強くないので、少し酔ったようだ。ツマミが運ばれてくる。名物の手羽先が来た。
「なみちゃん~ よ~手羽先ねーちゃん」と鎌田君が言ったので全員大爆笑。
 
山田婦長
「なみちゃんは、手羽先だけでなく魚も本当に綺麗に肉を残さずに食べてしまうから、鳥さんも、お魚さんも無事に成仏できるわね^^」
 
那美子
「某は、わらべの頃から親にも褒められるほどに肉を綺麗に食べ、骨だけにすることができましたゆえ、実にエコだと褒められまする(^^)v
おほほほ~^^」
 
「まるで猫だな~」と言ったら。全員爆笑!でも那美子が泣きだした。
 
那美子
「しくしく!きーやんがいじめた!かなぴー。わらわは猫ではありませぬ」
 
 
鎌田君
「こりゃ!きーやん。セクハラだぜ!」
 
谷口さん
「まあ、那美子さん可愛いわ」
 
本当に可愛いのでつい俺は
「ごめん!ごめん!猫のように可愛いと言ったんだから許してくれ~」
 
その瞬間、那美子が
「あっかんべ~」をして
「木田殿 嘘泣きじゃ!やはりそなたは女子に弱い~」と言ったのでまた全員大爆笑!
 
谷口さん
「那美子さんは本当に可愛くて美人ですから、男性から声をかけられてお断りをするときは大変でしょうね」
 
那美子
「いえいえ、私は男っぽいといわれますから、それほど男性からナンパされることはありませんね~
理想の男性は織田信長様ですから^^ 信長様ほどの方は現世にはおりませぬゆえ!あ~また昔言葉になってしまいんした(^^)」
ということで全員(爆)
 
店長
「なみちゃんのおかげでかなり歴史に詳しくなりましたね~。スキーや登山だけでなく、山から降りた後の歴史探訪は、都会のストレスをさらに解消してくれますよ。ぜひ、谷口さんもスキーツアーだけでなく登山や歴史探訪にもご参加ください。ご主人も同伴でどうぞ!」 
 
谷口さん
「ありがとうございます。これをご縁にぜひ参加させていただきます。
 
鎌田君
「この地方は信長殿の地元だけど、意外に信長の残虐性にびびる人もいるよ」
 
那美子
「信長様の先祖はここではありませぬ」
と那美子が言ったら驚いたのが、鎌田君 山田婦長 店長 谷口さんだった。
 
那美子
「実は室町期に織田家は尾張にでてきたのであらしゃいます」
 
谷口さん
「えー!そうなんですか?」
 
那美子
「織田家の先祖は越前の織田の郷であらしゃいまする^^。源平合戦で落ち延びた平家が織田の郷に身を隠したという説もありまするが、某はず~と前から織田の郷の平家が織田家を存続させていたと信じまする」
と言い、チューハイを一気に飲んだ!
 
 
山田婦長
「興味深い話ね~」
 
那美子
「では、源平合戦の頃からの平家と織田のリンクを解説させていただきまする。これを言うと識者から怒られまするが、平家の元地が越前織田という仮説を某は主張したいと存じまする。平家は大きな流れが三つあり、K家系、北条系、平清盛系であらしゃいます。K系が一番の主流という説もありまするが、その上に元地があったと某は思いまする。つまり源平で逃げた平家が元地に帰った人もいるという説であらしゃいます。清盛系が三番目ということは清盛は平家ではなく、皇族のご落胤であり平家と結んだという説でありまする。それで平家を大きくしたのでありまする。
されど!清盛平家は源氏により滅亡させらまする。なぜ、同じ平家の北条氏が頼朝の味方をしたのか?歴史の謎であらしゃいまするが、もし神が存在するなら偶然でなく必然!これが歴史の流れであらしゃいます。北条が清盛系が格下と見ていたのか?それもわかりませぬが、平家滅亡後に鎌倉幕府を作った御家人はほとんどか平家!」
 
店長
「え~ 驚きだね~」
 
那美子
「少し酔ってきたゆえ、多少支離滅裂でありまするが概要はぜひご理解くださいませ」
 
ということで驚きの歴女の講義がスタートだ!
続く