前回からの続き

 

俺がチューハイのおかりをオーダーしようとした瞬間に携帯が鳴った。

表示は例のディーラーの店長だった。

 

「もしもし!木田です。お世話になります」

 

店長

「木田さん お世話になってます。今、いいですか?」

 



「どうぞ、どうぞ、今、先輩たちと酒を飲んでいます」

 

店長

「実は、今日から少し、店の様子がよくなってきまして、お客さまとのトラブルがほとんどないのが不思議です。木田さんと平さんが来ていただいて、お祓い効果があったような感じがします。なんとなく二階の幽霊部屋の妖気がなくなった感じがします。

また来てください」

 



「そうですか!実は不思議な話もありますので、明日夕方に伺います」

 

店長

「平さんが、何か術でもかけられたのではないかと?」

 



「そうかもしれませんね~」

 

店長

「では、明日、楽しみにしております。皆さまに宜しくお伝えください」

 

とのことで電話が切れた。事情を二人に説明した。

 

那美子

「おー^^ 本当に巫女さんが神剣で邪霊を切り捨てたのであらしゃいましょう」

 

先輩は微笑んでいる。

 

また、電話がなった!

なんと店で知り合った谷口さんだ。俺の顔色を見て那美子が

「おなごであらしゃいましょう!おほほほ~」

 

俺が電話にでたところ谷口さんから、ディーラーの受付の対応が格段によくなったという話なので驚いた!

「明日、私は夕方、店に行きます。そのときに店長を紹介しますので、お時間がありましたら来てください」

 

谷口さん

「そうですが、では時間がありますのでお伺いします」ということで電話を切った。

那美子が聞き耳をたてている。とにもかくにも偶然か必然か?店がかわってきたようだ。本当にあの世の巫女ちゃんが活躍したりして?

 

いやな予感がしていたら、予想通り那美子が

「わらわの霊勘を侮るなかれ!今の電話は人妻でござろう!ではでは、木田ウジの毒牙にかからぬようにわらわは祈ってしんぜよう^^ おほほほ~

きれいな人妻じゃな?店でナンパしたのでござろう。熟女からギャルまで、ストライクゾーンが広いゆえ、貴殿の人生は楽しいの~」

 

先輩が笑いをこらえて苦しそうだ(汗)

でも明日は店に行かなくては!

 

翌日、例のディーラーに行き、店長と谷口さんに会ったのだ。

 

そういえば、なんとなく店の雰囲気が明るくなり、生意気な受付のねーちゃんも顔色がよくなった感じもする。店長は「本当に不思議」と何回も言っていた。でも念のために谷口さんを紹介し今後のメンテを迅速にするようにお願いしたのだ。メンテのときは店長の携帯に直接連絡OKとしてくれたのだ。古戦場の祟りだけでなく、この地域の歴史的な土地の因縁を説明した。薫子先輩は歴史時代だけでなく、神世からの古い神宮であるA神宮は天神七代の御所という仮説もあり、神話の世界までも遡ることを説明した。

長くなるから、おいおい説明するということで話は終わった。スキー場行きのドラテクの話になり、それを聞いて谷口さんも興味があるということだった。

 

店を出るときタイミングをはかり谷口さんに声をかけた。

「先ほど、山とスキーの話も聞きたいと言われてましたが、よかったら続きをお話したいのですが、残念ながら主婦でいらっしゃるので、これから夕食の支度も大変ですね」

 

谷口さん

「いいえ、主人は3日出張ですから、いいですよ。ぜひ山とスキーのお話を聞きたいです」

 

やったー^^ 燃える??がでてしまった~

 



「では、近所で食事をしませんか?」

 

谷口さん

「いいですよ。ぜひ、お話を聞きたいです」

 

ということで、俺のプログラムの第一段階が成就したぜ(^^)

しかし、那美子のテレパシーが聞こえてくるようだ(汗)

 

この続きは、お楽しみに^^

 

 

薫子は自宅マンションでくつろいていた。

横になり、うつらうつらとしていたら、あの世のA神宮の巫女が語りかけてきた。

 

「薫子さま お気づきでございましょうが、木田殿と探訪されたディーラーの北に流れる川は加流(かなれ)川といいます。これは化け物の化が変化したものであり、化け物が正義の神に殺された地なのです。超太古、人類とヤマタノオロチの大戦が、この地、天神七代の御所の地を中心に世界で勃発したのです。ヤマタノオロチを打ち落としたのはA神宮の大宮司であるスサノウ大神様です。天の浮き船に乗り当時の超ハイテク五次元レーザーでオロチを殺したのです。墜落したオロチが化流川のあととなりました。つまりこの地は、正邪の戦いの決戦の地なのです。時代の扉、時代が変わる合戦地が多いのがその理由です。これから、おいおい超太古の歴史をお話いたしましょう」

という強いテレパシーが来たのである。

 

ディーラーの近くに意外に静かなファミレスがあるので谷口さんと食事に行った。

いきなり都心部でお酒では誤解?されるので^^ 段々の策といこう(^^)/

 

二人ともハンバーグ定食、色気はないが楽しい食事になりそうだ。

 



「そういえば、店長は移動になりました。あの幽霊ディーラーから、10キロくらい離れたディーラーの店長になり、ほっとしています。でも、あの店はかなり妖気が消えてきましたけど」

 

谷口さん

「本当に不思議ですね。例の変わった営業の方は移動になりましたし、受付の女性も親切になりました。物の怪が取れたという感じです」

 



「これで隣の外車店の故障も少なくなるかもしれませんね~」

 

谷口さん

「ところで、木田さんは毎週、スキーとスノボに行かれているんですね。うらやましいです」

 



「そうですね。週末のリフレッシュが仕事の活力を産みますからね~。谷口さんはスキーをされたことはありますか?」

 

谷口さん

「若いころ結構やりましたよ。東京にいましたので上越が近くて。でも雪は信州のほうがいいですね。粉雪を体験するには群馬県でも草津や万座に行かなくては粉雪は体験できません」

 



「そうですか。こちらは信州が近いですからね。白馬によく行きます。スキーショップの会がありますから、沢山の仲間ができました」

 

谷口さん

「雪山の写真を撮影したいんです。タイヤをスノーに替えたいです。でも雪道の運転は慣れてませんから、これから慣れが必要ですね」

 



「そうですね~ 雪道はアクセルをゆっくりと踏み加速します。60キロ以上は厳禁です。ABSがあってもブレーキはポンピングを使っています。でも危険回避のためには思いっきりブレーキを踏みます。これでABSが効果的に利きます。この運転方法は普段の運転にも有効で燃費がよくなりますよ。ぜひ、試してください」

 

谷口さん

「教えていただきありがとうございます。仕事の休みが水曜ですから主人と時間があわなくて一緒に旅に行く機会は年に3回くらいです。ひとりでもいいから、日帰りで飛騨の山や中央アルプスの写真を撮りたいですね~」

 



「では、ぜひ、スキーショップに来てください。いろいろな写真が展示してあります」

 

とかなんとか言っちゃって~ 段々にデートをプログラムしちゃったり^^

 

ご主人は大手の商社マンだそうだ。出張が多いらしい。チャンスチャンス^^

これって男の業(汗)

 

谷口さん

「最近、スキーをしないので、お店に行ってもいいでしょうか?」

 

俺 「いえいえ、店長も客も全員気さくな人が多いですからお気軽に!では次回、店にご案内します」

 

谷口さん

「そうですか。ぜひお願いします。うれしいです」

 

谷口さんは、目がパッチリした細身の和風美人^^ そういえば前回の時計はロレックスのコンビ、今日はブルガリだぜ!さすがにエリートサラリーマンの奥方だ。質素な面もあり、中古車からハイブリッドにかえたが、ディーラー隣のドイツ車には乗らないというのも質素で素敵だぜ。

 



「今、3月ですから、そろそろスキーシーズンは終わりですね。でもこれから危険な雪道は少なくなり、天候も安定しますから雪山の撮影にはいいですね」

 

谷口さん

「中央高速沿いから雪山を撮影しようかしら。駒ケ岳撮影にチャレンジします」

 



「それはいいですね。中央道のほうが飛騨路より雪が少ないからノーマルタイヤでもいい日があります。飛騨路は4月10日くらいまではスノーが必要な場合が多いですから」

 

谷口さん

「私は若いときはかなり全国のスキー場を巡りましたよ」

 



「若いときといわないでください^^ 今でもお若いです。私はお世辞を言いません。

この前にディーラーで同席したときに、素敵な方なのでおもわず声をかけてしまいました」

 

谷口さんは嬉しそうに笑いながら

「まあ、ありがとうございます。おほめいただきうれしいです。木田さんは背も高く、ハンサムですからすごくおもてになるのでしょう」

 



「いえいえ、そんなことはありません。私はおっちょこちょいですから。もてるとまではいきません」

那美子に言わせれば俺は真の変態だ(汗)

 

谷口さん

「私、東京にいるとき、友達と、かなり遠方のスキー場に行きましたよ」

 



「どこどこ?」

 

谷口さん

「そうですね~ たとえば、蔵王ですね。ゲレンデの一番上から徒歩で地蔵岳の山頂に登り滑りました。滑りましたけど、一回こけましたよ」笑い

 



「そうですか~蔵王は憧れですね。一度、行きたいです」

 

谷口さん

「米沢の天元台は寒かったですね~ ニセコは5月に行きました」

 



「いろいろなところに行ってらっしゃるんですね。確かに草レースばかりに集中するよりは時にはいろいろなゲレンデ巡りもいいものですね。いつかお店の海外スキーツアーにも行きたいです」

 

谷口さん

「主人の海外出張について行ったことがあります。秋のシャモニーに行きました。雪がありましたが少ないので恐怖の急斜面に見えました」

 



「ご主人はスキーはされるのですか?」

 

谷口さん

「いいえスキーはしません。仕事人間です。私も同じ商社でしたので、それが縁で結婚しました」

 

 



前回からの続き

 

俺がチューハイのおかりをオーダーしようとした瞬間に携帯が鳴った。

表示は例のディーラーの店長だった。

 

「もしもし!木田です。お世話になります」

 

店長

「木田さん お世話になってます。今、いいですか?」

 



「どうぞ、どうぞ、今、先輩たちと酒を飲んでいます」

 

店長

「実は、今日から少し、店の様子がよくなってきまして、お客さまとのトラブルがほとんどないのが不思議です。木田さんと平さんが来ていただいて、お祓い効果があったような感じがします。なんとなく二階の幽霊部屋の妖気がなくなった感じがします。

また来てください」

 



「そうですか!実は不思議な話もありますので、明日夕方に伺います」

 

店長

「平さんが、何か術でもかけられたのではないかと?」

 



「そうかもしれませんね~」

 

店長

「では、明日、楽しみにしております。皆さまに宜しくお伝えください」

 

とのことで電話が切れた。事情を二人に説明した。

 

那美子

「おー^^ 本当に巫女さんが神剣で邪霊を切り捨てたのであらしゃいましょう」

 

先輩は微笑んでいる。

 

また、電話がなった!

なんと店で知り合った谷口さんだ。俺の顔色を見て那美子が

「おなごであらしゃいましょう!おほほほ~」

 

俺が電話にでたところ谷口さんから、ディーラーの受付の対応が格段によくなったという話なので驚いた!

「明日、私は夕方、店に行きます。そのときに店長を紹介しますので、お時間がありましたら来てください」

 

谷口さん

「そうですが、では時間がありますのでお伺いします」ということで電話を切った。

那美子が聞き耳をたてている。とにもかくにも偶然か必然か?店がかわってきたようだ。本当にあの世の巫女ちゃんが活躍したりして?

 

いやな予感がしていたら、予想通り那美子が

「わらわの霊勘を侮るなかれ!今の電話は人妻でござろう!ではでは、木田ウジの毒牙にかからぬようにわらわは祈ってしんぜよう^^ おほほほ~

きれいな人妻じゃな?店でナンパしたのでござろう。熟女からギャルまで、ストライクゾーンが広いゆえ、貴殿の人生は楽しいの~」

 

先輩が笑いをこらえて苦しそうだ(汗)

でも明日は店に行かなくては!

 

翌日、例のディーラーに行き、店長と谷口さんに会ったのだ。

 

そういえば、なんとなく店の雰囲気が明るくなり、生意気な受付のねーちゃんも顔色がよくなった感じもする。店長は「本当に不思議」と何回も言っていた。でも念のために谷口さんを紹介し今後のメンテを迅速にするようにお願いしたのだ。メンテのときは店長の携帯に直接連絡OKとしてくれたのだ。古戦場の祟りだけでなく、この地域の歴史的な土地の因縁を説明した。薫子先輩は歴史時代だけでなく、神世からの古い神宮であるA神宮は天神七代の御所という仮説もあり、神話の世界までも遡ることを説明した。

長くなるから、おいおい説明するということで話は終わった。スキー場行きのドラテクの話になり、それを聞いて谷口さんも興味があるということだった。

 

店を出るときタイミングをはかり谷口さんに声をかけた。

「先ほど、山とスキーの話も聞きたいと言われてましたが、よかったら続きをお話したいのですが、残念ながら主婦でいらっしゃるので、これから夕食の支度も大変ですね」

 

谷口さん

「いいえ、主人は3日出張ですから、いいですよ。ぜひ山とスキーのお話を聞きたいです」

 

やったー^^ 燃える??がでてしまった~

 



「では、近所で食事をしませんか?」

 

谷口さん

「いいですよ。ぜひ、お話を聞きたいです」

 

ということで、俺のプログラムの第一段階が成就したぜ(^^)

しかし、那美子のテレパシーが聞こえてくるようだ(汗)

 

この続きは、お楽しみに^^

 

 

薫子は自宅マンションでくつろいていた。

横になり、うつらうつらとしていたら、あの世のA神宮の巫女が語りかけてきた。

 

「薫子さま お気づきでございましょうが、木田殿と探訪されたディーラーの北に流れる川は加流(かなれ)川といいます。これは化け物の化が変化したものであり、化け物が正義の神に殺された地なのです。超太古、人類とヤマタノオロチの大戦が、この地、天神七代の御所の地を中心に世界で勃発したのです。ヤマタノオロチを打ち落としたのはA神宮の大宮司であるスサノウ大神様です。天の浮き船に乗り当時の超ハイテク五次元レーザーでオロチを殺したのです。墜落したオロチが化流川のあととなりました。つまりこの地は、正邪の戦いの決戦の地なのです。時代の扉、時代が変わる合戦地が多いのがその理由です。これから、おいおい超太古の歴史をお話いたしましょう」

という強いテレパシーが来たのである。

 

ディーラーの近くに意外に静かなファミレスがあるので谷口さんと食事に行った。

いきなり都心部でお酒では誤解?されるので^^ 段々の策といこう(^^)/

 

二人ともハンバーグ定食、色気はないが楽しい食事になりそうだ。

 



「そういえば、店長は移動になりました。あの幽霊ディーラーから、10キロくらい離れたディーラーの店長になり、ほっとしています。でも、あの店はかなり妖気が消えてきましたけど」

 

谷口さん

「本当に不思議ですね。例の変わった営業の方は移動になりましたし、受付の女性も親切になりました。物の怪が取れたという感じです」

 



「これで隣の外車店の故障も少なくなるかもしれませんね~」

 

谷口さん

「ところで、木田さんは毎週、スキーとスノボに行かれているんですね。うらやましいです」

 



「そうですね。週末のリフレッシュが仕事の活力を産みますからね~。谷口さんはスキーをされたことはありますか?」

 

谷口さん

「若いころ結構やりましたよ。東京にいましたので上越が近くて。でも雪は信州のほうがいいですね。粉雪を体験するには群馬県でも草津や万座に行かなくては粉雪は体験できません」

 



「そうですか。こちらは信州が近いですからね。白馬によく行きます。スキーショップの会がありますから、沢山の仲間ができました」

 

谷口さん

「雪山の写真を撮影したいんです。タイヤをスノーに替えたいです。でも雪道の運転は慣れてませんから、これから慣れが必要ですね」

 



「そうですね~ 雪道はアクセルをゆっくりと踏み加速します。60キロ以上は厳禁です。ABSがあってもブレーキはポンピングを使っています。でも危険回避のためには思いっきりブレーキを踏みます。これでABSが効果的に利きます。この運転方法は普段の運転にも有効で燃費がよくなりますよ。ぜひ、試してください」

 

谷口さん

「教えていただきありがとうございます。仕事の休みが水曜ですから主人と時間があわなくて一緒に旅に行く機会は年に3回くらいです。ひとりでもいいから、日帰りで飛騨の山や中央アルプスの写真を撮りたいですね~」

 



「では、ぜひ、スキーショップに来てください。いろいろな写真が展示してあります」

 

とかなんとか言っちゃって~ 段々にデートをプログラムしちゃったり^^

 

ご主人は大手の商社マンだそうだ。出張が多いらしい。チャンスチャンス^^

これって男の業(汗)

 

谷口さん

「最近、スキーをしないので、お店に行ってもいいでしょうか?」

 

俺 「いえいえ、店長も客も全員気さくな人が多いですからお気軽に!では次回、店にご案内します」

 

谷口さん

「そうですか。ぜひお願いします。うれしいです」

 

谷口さんは、目がパッチリした細身の和風美人^^ そういえば前回の時計はロレックスのコンビ、今日はブルガリだぜ!さすがにエリートサラリーマンの奥方だ。質素な面もあり、中古車からハイブリッドにかえたが、ディーラー隣のドイツ車には乗らないというのも質素で素敵だぜ。

 



「今、3月ですから、そろそろスキーシーズンは終わりですね。でもこれから危険な雪道は少なくなり、天候も安定しますから雪山の撮影にはいいですね」

 

谷口さん

「中央高速沿いから雪山を撮影しようかしら。駒ケ岳撮影にチャレンジします」

 



「それはいいですね。中央道のほうが飛騨路より雪が少ないからノーマルタイヤでもいい日があります。飛騨路は4月10日くらいまではスノーが必要な場合が多いですから」

 

谷口さん

「私は若いときはかなり全国のスキー場を巡りましたよ」

 



「若いときといわないでください^^ 今でもお若いです。私はお世辞を言いません。

この前にディーラーで同席したときに、素敵な方なのでおもわず声をかけてしまいました」

 

谷口さんは嬉しそうに笑いながら

「まあ、ありがとうございます。おほめいただきうれしいです。木田さんは背も高く、ハンサムですからすごくおもてになるのでしょう」

 



「いえいえ、そんなことはありません。私はおっちょこちょいですから。もてるとまではいきません」

那美子に言わせれば俺は真の変態だ(汗)

 

谷口さん

「私、東京にいるとき、友達と、かなり遠方のスキー場に行きましたよ」

 



「どこどこ?」

 

谷口さん

「そうですね~ たとえば、蔵王ですね。ゲレンデの一番上から徒歩で地蔵岳の山頂に登り滑りました。滑りましたけど、一回こけましたよ」笑い

 



「そうですか~蔵王は憧れですね。一度、行きたいです」

 

谷口さん

「米沢の天元台は寒かったですね~ ニセコは5月に行きました」

 



「いろいろなところに行ってらっしゃるんですね。確かに草レースばかりに集中するよりは時にはいろいろなゲレンデ巡りもいいものですね。いつかお店の海外スキーツアーにも行きたいです」

 

谷口さん

「主人の海外出張について行ったことがあります。秋のシャモニーに行きました。雪がありましたが少ないので恐怖の急斜面に見えました」

 



「ご主人はスキーはされるのですか?」

 

谷口さん

「いいえスキーはしません。仕事人間です。私も同じ商社でしたので、それが縁で結婚しました」

 

 


前回からの続き

 

俺がチューハイのおかりをオーダーしようとした瞬間に携帯が鳴った。

表示は例のディーラーの店長だった。

 

「もしもし!木田です。お世話になります」

 

店長

「木田さん お世話になってます。今、いいですか?」

 



「どうぞ、どうぞ、今、先輩たちと酒を飲んでいます」

 

店長

「実は、今日から少し、店の様子がよくなってきまして、お客さまとのトラブルがほとんどないのが不思議です。木田さんと平さんが来ていただいて、お祓い効果があったような感じがします。なんとなく二階の幽霊部屋の妖気がなくなった感じがします。

また来てください」

 



「そうですか!実は不思議な話もありますので、明日夕方に伺います」

 

店長

「平さんが、何か術でもかけられたのではないかと?」

 



「そうかもしれませんね~」

 

店長

「では、明日、楽しみにしております。皆さまに宜しくお伝えください」

 

とのことで電話が切れた。事情を二人に説明した。

 

那美子

「おー^^ 本当に巫女さんが神剣で邪霊を切り捨てたのであらしゃいましょう」

 

先輩は微笑んでいる。

 

また、電話がなった!

なんと店で知り合った谷口さんだ。俺の顔色を見て那美子が

「おなごであらしゃいましょう!おほほほ~」

 

俺が電話にでたところ谷口さんから、ディーラーの受付の対応が格段によくなったという話なので驚いた!

「明日、私は夕方、店に行きます。そのときに店長を紹介しますので、お時間がありましたら来てください」

 

谷口さん

「そうですが、では時間がありますのでお伺いします」ということで電話を切った。

那美子が聞き耳をたてている。とにもかくにも偶然か必然か?店がかわってきたようだ。本当にあの世の巫女ちゃんが活躍したりして?

 

いやな予感がしていたら、予想通り那美子が

「わらわの霊勘を侮るなかれ!今の電話は人妻でござろう!ではでは、木田ウジの毒牙にかからぬようにわらわは祈ってしんぜよう^^ おほほほ~

きれいな人妻じゃな?店でナンパしたのでござろう。熟女からギャルまで、ストライクゾーンが広いゆえ、貴殿の人生は楽しいの~」

 

先輩が笑いをこらえて苦しそうだ(汗)

でも明日は店に行かなくては!

 

翌日、例のディーラーに行き、店長と谷口さんに会ったのだ。

 

そういえば、なんとなく店の雰囲気が明るくなり、生意気な受付のねーちゃんも顔色がよくなった感じもする。店長は「本当に不思議」と何回も言っていた。でも念のために谷口さんを紹介し今後のメンテを迅速にするようにお願いしたのだ。メンテのときは店長の携帯に直接連絡OKとしてくれたのだ。古戦場の祟りだけでなく、この地域の歴史的な土地の因縁を説明した。薫子先輩は歴史時代だけでなく、神世からの古い神宮であるA神宮は天神七代の御所という仮説もあり、神話の世界までも遡ることを説明した。

長くなるから、おいおい説明するということで話は終わった。スキー場行きのドラテクの話になり、それを聞いて谷口さんも興味があるということだった。

 

店を出るときタイミングをはかり谷口さんに声をかけた。

「先ほど、山とスキーの話も聞きたいと言われてましたが、よかったら続きをお話したいのですが、残念ながら主婦でいらっしゃるので、これから夕食の支度も大変ですね」

 

谷口さん

「いいえ、主人は3日出張ですから、いいですよ。ぜひ山とスキーのお話を聞きたいです」

 

やったー^^ 燃える??がでてしまった~

 



「では、近所で食事をしませんか?」

 

谷口さん

「いいですよ。ぜひ、お話を聞きたいです」

 

ということで、俺のプログラムの第一段階が成就したぜ(^^)

しかし、那美子のテレパシーが聞こえてくるようだ(汗)

 

この続きは、お楽しみに^^

 

 

薫子は自宅マンションでくつろいていた。

横になり、うつらうつらとしていたら、あの世のA神宮の巫女が語りかけてきた。

 

「薫子さま お気づきでございましょうが、木田殿と探訪されたディーラーの北に流れる川は加流(かなれ)川といいます。これは化け物の化が変化したものであり、化け物が正義の神に殺された地なのです。超太古、人類とヤマタノオロチの大戦が、この地、天神七代の御所の地を中心に世界で勃発したのです。ヤマタノオロチを打ち落としたのはA神宮の大宮司であるスサノウ大神様です。天の浮き船に乗り当時の超ハイテク五次元レーザーでオロチを殺したのです。墜落したオロチが化流川のあととなりました。つまりこの地は、正邪の戦いの決戦の地なのです。時代の扉、時代が変わる合戦地が多いのがその理由です。これから、おいおい超太古の歴史をお話いたしましょう」

という強いテレパシーが来たのである。

 

ディーラーの近くに意外に静かなファミレスがあるので谷口さんと食事に行った。

いきなり都心部でお酒では誤解?されるので^^ 段々の策といこう(^^)/

 

二人ともハンバーグ定食、色気はないが楽しい食事になりそうだ。

 



「そういえば、店長は移動になりました。あの幽霊ディーラーから、10キロくらい離れたディーラーの店長になり、ほっとしています。でも、あの店はかなり妖気が消えてきましたけど」

 

谷口さん

「本当に不思議ですね。例の変わった営業の方は移動になりましたし、受付の女性も親切になりました。物の怪が取れたという感じです」

 



「これで隣の外車店の故障も少なくなるかもしれませんね~」

 

谷口さん

「ところで、木田さんは毎週、スキーとスノボに行かれているんですね。うらやましいです」

 



「そうですね。週末のリフレッシュが仕事の活力を産みますからね~。谷口さんはスキーをされたことはありますか?」

 

谷口さん

「若いころ結構やりましたよ。東京にいましたので上越が近くて。でも雪は信州のほうがいいですね。粉雪を体験するには群馬県でも草津や万座に行かなくては粉雪は体験できません」

 



「そうですか。こちらは信州が近いですからね。白馬によく行きます。スキーショップの会がありますから、沢山の仲間ができました」

 

谷口さん

「雪山の写真を撮影したいんです。タイヤをスノーに替えたいです。でも雪道の運転は慣れてませんから、これから慣れが必要ですね」

 



「そうですね~ 雪道はアクセルをゆっくりと踏み加速します。60キロ以上は厳禁です。ABSがあってもブレーキはポンピングを使っています。でも危険回避のためには思いっきりブレーキを踏みます。これでABSが効果的に利きます。この運転方法は普段の運転にも有効で燃費がよくなりますよ。ぜひ、試してください」

 

谷口さん

「教えていただきありがとうございます。仕事の休みが水曜ですから主人と時間があわなくて一緒に旅に行く機会は年に3回くらいです。ひとりでもいいから、日帰りで飛騨の山や中央アルプスの写真を撮りたいですね~」

 



「では、ぜひ、スキーショップに来てください。いろいろな写真が展示してあります」

 

とかなんとか言っちゃって~ 段々にデートをプログラムしちゃったり^^

 

ご主人は大手の商社マンだそうだ。出張が多いらしい。チャンスチャンス^^

これって男の業(汗)

 

谷口さん

「最近、スキーをしないので、お店に行ってもいいでしょうか?」

 

俺 「いえいえ、店長も客も全員気さくな人が多いですからお気軽に!では次回、店にご案内します」

 

谷口さん

「そうですか。ぜひお願いします。うれしいです」

 

谷口さんは、目がパッチリした細身の和風美人^^ そういえば前回の時計はロレックスのコンビ、今日はブルガリだぜ!さすがにエリートサラリーマンの奥方だ。質素な面もあり、中古車からハイブリッドにかえたが、ディーラー隣のドイツ車には乗らないというのも質素で素敵だぜ。

 



「今、3月ですから、そろそろスキーシーズンは終わりですね。でもこれから危険な雪道は少なくなり、天候も安定しますから雪山の撮影にはいいですね」

 

谷口さん

「中央高速沿いから雪山を撮影しようかしら。駒ケ岳撮影にチャレンジします」

 



「それはいいですね。中央道のほうが飛騨路より雪が少ないからノーマルタイヤでもいい日があります。飛騨路は4月10日くらいまではスノーが必要な場合が多いですから」

 

谷口さん

「私は若いときはかなり全国のスキー場を巡りましたよ」

 



「若いときといわないでください^^ 今でもお若いです。私はお世辞を言いません。

この前にディーラーで同席したときに、素敵な方なのでおもわず声をかけてしまいました」

 

谷口さんは嬉しそうに笑いながら

「まあ、ありがとうございます。おほめいただきうれしいです。木田さんは背も高く、ハンサムですからすごくおもてになるのでしょう」

 



「いえいえ、そんなことはありません。私はおっちょこちょいですから。もてるとまではいきません」

那美子に言わせれば俺は真の変態だ(汗)

 

谷口さん

「私、東京にいるとき、友達と、かなり遠方のスキー場に行きましたよ」

 



「どこどこ?」

 

谷口さん

「そうですね~ たとえば、蔵王ですね。ゲレンデの一番上から徒歩で地蔵岳の山頂に登り滑りました。滑りましたけど、一回こけましたよ」笑い

 



「そうですか~蔵王は憧れですね。一度、行きたいです」

 

谷口さん

「米沢の天元台は寒かったですね~ ニセコは5月に行きました」

 



「いろいろなところに行ってらっしゃるんですね。確かに草レースばかりに集中するよりは時にはいろいろなゲレンデ巡りもいいものですね。いつかお店の海外スキーツアーにも行きたいです」

 

谷口さん

「主人の海外出張について行ったことがあります。秋のシャモニーに行きました。雪がありましたが少ないので恐怖の急斜面に見えました」

 



「ご主人はスキーはされるのですか?」

 

谷口さん

「いいえスキーはしません。仕事人間です。私も同じ商社でしたので、それが縁で結婚しました」