那美子
「蜂須賀小六女だった~ 某は、秀吉オジャルが嫌いであらしゃいます」
しかし、よく飲み食べるギャルだ。手羽先は20個、チューハイは五杯目だ。
 


「そういえば、歴史漫画で読んだことがある!少しエッチな漫画だったけど」
 

那美子
「そなたはエッチそのものじゃ(^^)」
 

と言われ、がくっときた。先輩は笑っている。
 

先輩
「神武神社で強い思いがわいてきた内容を言うわ。話半分に聞いて!
幽界の巫女さんがテレパシーを送ってきた」
 

 

巫女のテレパシー
 

「薫子さま ようこそ神武神社へ。あなたさまの前世はA神宮の巫女です。私と一緒に戦国時代に奉職しておりました。
A神宮は信長様につき徳川様について戦国の世を戦ってきました。豊臣にはつきませんでした。その理由としては、あなたさまの勘のとおりでございます。
この時代は小氷河期でした。飢饉が頻発し食べるための国と国との戦いでもありました。神は戦国の早期終結のために織田信長様を現界につかわせました。A神宮家は織田家の隠れ重臣でございます。もし織田徳川が負けると日本の国はありませんでした。奇しくも徳川様の天下統一で小氷河期は終わりました。
 

織田徳川という日本の正統が天下を取らないと世は乱れ、さらなる騒乱の世が継続したのでございます。今川、武田、浅井、本願寺には特に負けるわけにはゆきません。秀吉の策略で信長様が殺される仕組みとなりましたが、一時的に秀吉に天下を取らせ、徳川様に天下を移動したという神の計画が成就したのでございます。
 

あなたさまの勘のとおり秀吉は魔術を使う忍者でございます。明智様は秀吉の忍術により操作され信長様を殺すこととなってしまったのでございます。徳川VS豊臣の合戦の地の霊のさやりは、秀吉忍軍の影響でございます。秀吉は信長様がお嫌いな忍者と裏で手を結び、着々と信長様暗殺を仕組みました。大活躍したのは忍者でございました。信長様が先手を打ち、伊賀を包囲した天正伊賀の乱はその理由ということでございます。ディーラーのさやりは天下を取られた秀吉軍の怨念のなす原因も多うございますが、その裏には太古からの戦争のカルマもございます。ディーラーにでる能面のような霊は、クノイチが変化したものであり、さやりの解消は並大抵でなできません。これからは私たちがいただいているA神宮の神剣で退治にゆきますので少しは解消してゆくことでございましょう。
 

最近、魔物に転生した秀吉を捕まえたのでございます。されど神剣といえども切れない首でございます。完全に切断し霊細胞まで消すには数ヶ月と見ます。それほどに織田徳川への恨みはすさまじきものであり、その基は人類文明を恨む究極の霊的なものでございます」
 

先輩
「ということ!感想を聞きたいわ。その後でまた続きを話ましょう」
 

那美子が目を丸くして聞いている。大の信長ファンである。
 


小六は、実は女だったという説もあり、秀吉の側室なのだ。そういうストーリーの歴史漫画を読んだことがある。秀吉を中心とする忍者軍が天下を取ることになるのは、正に下克上の時代だからかも?先輩の推理では、忍者の怨霊がディーラー近辺に出没しトラブルを起こしているという仮説なのだ。これはありえることだろう。秀吉のまわりの、くのいちが怨霊と化し祟りをおこしているという仮説だ。
 
那美子
「オジャルは実にオナゴが好きゆえ、側室としておいていた、くのいちも多うござる。小六もそのひとりかもしれませぬ。木田氏(うじ)!そなたもオジャルと同じじゃの~

 
絶句!!!!!
 
先輩と那美子が大笑いしている。
 
絶句!!!!俺は下を向いてしまった。
 
 
先輩
「続きを言うわ。古事記にある黄泉の国から逃げるイザナギ神を追ったのが、ヨモツシコメでしょう。なんとなく魔界からの使者が、ディーラーの能面のような鬼女と関係する気がするの。これは宇宙創造、人類創生から、人類と魔界の戦いのような気がする。巫女さんのテレパシーを言うと」
 
巫女
「近代文明を恨む国、人種だけでなく、死後の世界のサイ粒子の世界の霊団がいます。戦国時代の前世において、人を殺しているとすると、今生、生まれ変わり現代に生きているとすれば、当然、前世の敵討ちがきます。これがカルマといいます。織田軍は徳も積んでいますが、恨みもかっています。特に古い家柄は大変な恨みを受けます。不幸にして前世に沢山殺した土地を通過したとしますと、大量の恨みの霊団がいましたら、守護霊のバリヤーも突破し仇を討たれることもあります。健康な人が突然の心筋梗塞で亡くなる場合には、すべてではありませんが、このような原因もあるのです。これが国と国の戦いになればスケールが大きいあだ討ちということなのです」
 
先輩
「という強い想いを送られてきたわ。カルマの法則を乗り越えるためには自分の氏神様を大事にすべきだと思う。特にこの地域の県民はA神宮をさらに崇敬すべきだと思うわ」
 

「なるほど。あの世の巫女さんが神剣で、能面女を退治に行ってくれるというのも先輩の神社巡拝のおかげでもありますね」
 
那美子
「一般人には荒唐無稽であらしゃいまするが、こういう話を聞いて、はっとしたり、気がつく人もおりまする」