五反田のビジホの酒宴は続く


那美子が酔いに任せて口がヒートアップだ。


「源平の戦いといえば、桶狭間の合戦も源平の戦いと同じようなものであらしゃいまするな。織田家は平家説が強うございます。なんと、殺人鬼と恐れられる信長のオヤカタ様の先祖は福井の織田剣神社の神官でありまする。今川は足利源氏でありまする。義元公の墓には何回も行きましたが、昔は近辺に幽霊も出たそうでありまする。やっぱ~。桶狭間山の上に今川軍を封じ込めのようにして織田軍が討ち取ったと思われまする。
現在は住宅、マンションや工場が急激に増えましたゆえ、池などは埋め立てられましたが、池に引きずり込まれ亡くなった人もいるという恐ろしき土地であらしゃいます」


薫子さんが
「那美ちゃんと桶狭間に行ったけど、刀剣類が山の上からもでてくるから、やはり最近の大河ドラマでも言われるように決戦は桶狭間山のようね」


那美子
「さよう。大河ドラマの利家とまつでは、桶狭間は時の狭間 時代が変わる場所とのことでござる」


薫子さん
「かなり地元の地理を知っている有力武将がいたような気がするわ。それでなければ、あれだけの大軍には勝てない」


那美子
「薫子のお方さま!さすがに霊感鋭きご意見であらしゃいまする。おじゃるも小六も地元ではござらん。
その有力武将は誰か、大方、見当はついておりまする」



「ほー。もしかして?」


那美子
「こら!木田誠一。まだ、言わぬが花じゃ!(^^)」

 

※この回答は後ほど!



「おじゃる とは何だ?」


那美子
「秀吉!」



「ぷー!」(爆)


夜は更けてゆく。久々に大都会で飲んだ。いつもは雪山か自然のあるアウトドア環境が多い。美女二人と飲むのはいいが、多少いじめられるのは困ったものだ。



那美子の自己紹介


先輩、平薫子さまは日本史の知識は学者並でありまする。某はなぜか小さきころから「ちゃんばら系」が大好きで、戦国時代の漫画をむさぼり読んだのでござる。女子(おなご)のくせに「変わってる~」などと言われまするが、好きなことは止められませぬ。城が好きでもありまする。スキー、スノボは先輩のご指導にてかなり上達いたしました。先輩のおかげでスポーツと旅、歴史を学ぶことにより多くの勉強になり、幅がでてきましたゆえ、親にも誉められるほどでござりまする。


今回はビジホでの酒宴の話が先に述べられておりまするが、鎌倉には2回目の旅でありました。印象といたしましては「怨霊の都 鎌倉」と書かれた本に述べてあるとうりの哀愁と歴史の町。神武東征の時、蝦夷の死体を何万人と埋めた場所であるとのこと。「屍倉」が「鎌倉」になったとは!人類の歴史は殺戮の歴史でござる。


この外伝の主人公 木田殿は薫子のお方さまにめろめろでありまする^^、某には言い寄ってこないゆえに安心して3名で旅を続けられまするが、油断は大敵でござる(^^)v。


では、外伝の旅をお楽しみくだされ。


           江藤那美子
           趣味 スキーとスノボ 旅行 歴史 酒(なんでもOK)