前回の続き
 

タケイナダノミコトと薫子は世界神宮の西の岬から対岸の火の手があがる町を見ていた。
夜だが炎上する対岸の町は森の中の都市という感じだ。この時代はずいぶん自然と文明が共存しているということが良く分かる風景である。ビルもある森もある自然との共存のハイテク文明のようである。
炎上する都市が夜景にアップされている。残酷な風景だ。
キングギドラ如くの八頭の大竜神が空中を飛び、口から火を吹き文明を破壊してゆく。

ミコト
「薫子様 大竜神ヤマタノオロチの胴体をよく見ると、人工的なのです。しかし首と尻尾は肉身です。この意味はわかりますか?」

薫子
「まさかサイボーグということですか?」

ミコト
「その通り。化け物の作りかたです。まず、悪の宇宙人、つまり悪の霊人が地球人に憑依します。取りつかれた人は人格が変わってゆき、自分自身の記憶は残しながら、やがては魂を抜かれ完全に宇宙人に占領されます。そのようなミュータントが集団を作り、この時代の新興宗教を形成し巨大化していったのです。この時代のバイオ技術と宇宙科学を駆使し地球にいる蛇を巨大化し、蛇にも宇宙人が憑依します。
ミュータントは宇宙超科学でUFOのような宇宙船をつくり、大竜神八頭を天の浮き船に合体させたのが、あのヤマタノオロチなんです。尻尾も肉身です」

 

薫子は大驚愕!



ミコト
「この時代は、世界神宮を中心とした天地創造神を信仰するひとつの宗教というよりは自然の信仰形態により地球の平安は五千年ほどは保たれてきたのです。だが、その新興宗教出現により地球は大きな危機を向かえることとなったのです。宇宙人の目的は世界を破壊し、ミュータント化した人間は生き残らせ、その後、次々と地球に襲来し、彼らの神である邪神が地球に降臨するという計画なのです」

 

続く