日本の平均年間降水量は、1000ミリ~2000ミリ、台風のような災害も伴うが、農業の観点から言えば、世界で最も恵まれている降水量である。

その農業に恵まれていたはずの日本が、世界でトップの食糧輸入大国となった。

そして、日本が食糧を輸入している国は、年間降水量が500ミリ以下の地域が多くある。無理をして地下水や河川水などから大量の水を供給しているのである。

それらの国々では、もともと雨が少ないので、大量に消費した分の地下水の供給ができないのである。また、昔は大量の水を湛えていた河川が枯れてしまうこともある。
特に地下水の枯渇は、時間の問題となっている。

この地下水の枯渇問題は、アメリカを始め、インドや中国でも深刻な問題として浮上しつつあります。

世界は、もともと無理な灌漑を行い、何千年もかけて地球が蓄えた地下水を使い果たそうとしている。

しかし、一時的に大規模な灌漑で大増産された食糧が世界の人口増加をささえることになった。

だが、すでに世界の食糧生産は、世界の人口増加率に追いつけなくなっている。

今後、地下水の枯渇などに伴い、世界の食糧生産量は下降するという予測がなりたちます。

今後世界は、水の奪い合い、食糧の奪い合いとなる。

日本の最大の罪は、水が豊富で瑞穂の国とまで言われながら、自ら農業を捨て、世界の水と食糧を奪い続けていることである.

(例えば、日本でハンバーガー一個食分の野菜、牛肉、パンなどの食材を生産するのに、水5トンが使われるという。日本国内での生産がそのうち40%あったとしても、60%分の、つまりハンバーガーひとつだけで3トンもの海外の貴重な補給不能な地下水が失われるかもしれないのである。因みに、牛肉1キログラム生産するのに飼料として穀物が10キログラム必要で、さらにその穀物を生産するのに水が20トン使われるということです。)

転載元: 家庭菜園は地球を救えるか?