愛知県東部と静岡県西部の6つの市に水を供給する「豊川用水」は、雨が極端に少ない状態が続いているため、23日から節水が10%に強化され、愛知県豊橋市の駅前では節水を呼びかける啓発活動が行われました。

23日は豊橋駅前で、愛知県企業庁と豊橋市などの担当者約20人が、通勤通学前の会社員や学生などに「水源がピンチ、節水にご協力を」と書かれたポケットティッシュを配って水の使用を控えるよう呼びかけました。
豊川用水の流域では、ことしに入って雨が極端に少ない状態が続き、最大の水源となっている新城市の「宇連ダム」の貯水率は23日午前0時の時点で、13.3%と、平年の6分の1ほどにとどまっています。
このため、4月12日から行われていた水道用水、農業用水、工業用水の5%の節水は23日午前9時から10%に強化されました。
豊橋市上下水道局の金子隆美局長は「庭木の水やりもお風呂の残り湯を使うなどすれば、市全体ではプール1杯分にもなる。ぜひ、節水に協力してほしい」と話しています。