太宰治のなくなった日
6月13日 日付が変わって昨日はあの作家の太宰治がなくなった日だった。
享年38歳、不倫相手の女性と入水自殺。
これが初めての自殺ではなく、他の女性と何度も未遂に終わっている。
これを、書いているちょうど今、夜中の唐突な落雷、豪雨が鬼才の弔いのように思えた。
人間失格、走れメロス、斜陽などの作品は読んだ。人は恋と革命の為に生まれてきた、というキザなセリフは当時は時の人であった太宰がつぶやけば、周りの女性は恍惚となって簡単に太宰の手に落ちたかもしれない。
小栗旬演じる太宰治も一応は観た。
しかし小栗旬筆頭に役者の誰もがなんというか、、アクが無い、綺麗すぎる。もっとスマートではなく、原始的な、当時の泥臭い匂いを残したもっと野性味ある映像の再現が観たかった。
それでも流石は蜷川実花、映像美の極彩色と細やかな小道具使いに衣装は素晴らしかった
太宰が死ぬとわかっていて、兼ねてから案じていた友人は、死後に弔いとして小説を書いている。
不良少年とキリスト
なにも死ぬことはなかったのだ、と惜しむ気持ちを書き綴っていて、文脈から愛情が伝わる。
太宰治についても坂口安吾についても、無頼派といわれて何かと破天荒なエピソードがクローズされるが、基本的に常識人だったと思うし、でなければこれだけ作品が評価されていまも残ることないと思う。
坂口安吾はわたしの最も崇拝する作家である。
続堕落論は、むずかしすぎて理解できないくせに、なぜか心惹かれて好きで好きで、何度も何度も同じ個所を繰り返しよんでは、自分に投影して空想の世界に現実逃避している。