語るのも恥ずかしい設定である……。でも語る。
むっちゃんは幻覚もち。でも本人も幻覚だって気づいてないし、まわりもそんなこと気づいてないので、まったく通院とかない。むっちゃんの幻覚は限定的。自分の描いた絵が動いてみえる。(CS8)
むっちゃんに絵をかくことをすすめたのは雪ちゃんである(決まった)。むっちゃんにとって四季さんちはストレスだらけだろうと。お外で遊ぶこともできんしストレスがたまるだろうと。そういうわけでおえかきをすすめました。
ぱぱをかいたりままをかいたり、外で遊ぶこどもたちをかいて絵の中でじぶんを紛れ込ませたりしておりました。たべたいものの絵もかきました。
でも四季さんちにはむっちゃんのことを好きでいてくれる従兄弟がいたので、なんだかんだいって不自由はなかったのです。ごはんはちょっとだけど出たし、おやつはこっそりわけてくれたし、ふっかふかのおふとんに紛れ込ましてもらったりしてたのです。
問題は四季さんちをでてからです。
ふみひこさんという同居人はおりましたが、文彦さんは他人だし幽霊さんなのです。口は出してくれるけど手はどうしてもだせないのです。
なんでも自分でやらんといかんし、ないものはないのです。食べ物もふかふかのあったかいふとんもないのです。カビのはえたせんべいぶとんならありましたが。風邪引いてたって自分で湯をわかさにゃ湯もないし、そもそも水くまにゃ水もないし、自分でつくらにゃ食べ物もないのです。ぶったおれたら気がつくまでそこにぶっ倒れたまんまです。
そんなんさみしいです。誰だって寂しくなっちゃいます。ぐずぐずしちゃいます。あんまりにもさみしいからぱぱとままと自分が三人でなかよく立ってる絵をかいたりしていたのです。そうしたらくにゃっと絵がうごいて、ぱぱとままが絵のなかの自分をぎゅってしてくれたのです。
それがはじまりです。
絵が動いたことをヘンだと感じる前にもう一回見たいと思いました。でもそんな自分の意思ではみれないです。ふっとした瞬間にみえるのです。このふっとした瞬間っていうのは、つまりメチャクチャさみしーときです。
むっちゃんは、従兄弟たちがなにやら不思議な力をもっているのに自分はまったくそういうのなかったから(混血のため魔力が具現しないのです)これが自分の不思議な力なんだと解釈しております。
いつ「動く」かわかんないので誰にも話しません。嘘つきっておもわれたくないから。まあ、今は動かないです。さみしくないから。
ふみひこさんも言われてないし、よくわかんないけど 絵をかいてにこにこしてるときがあったから、空想と遊んでる子と思ってました。
だから、むっちゃんのかいてる絵は動きません。彼にだけ動いて見えるのです。