の私に、教えてあげたい!




ことが昨日、あった。




26日から公演されている青山円形劇場でのROLLYさんのJAZZライブ。

その28日のマチネにゲストとして出演、そして一曲デュエットをさせていただいたのだ。




…もうあちこちで喋っているけれど、すかんちは私の中学高校時代のアイドルバンド。




野音・渋公・パワステ、東京であるライブは可能な限り観に行ったし、

コピーバンドを組んで音楽室で練習したり、学祭に出たり、

ライブハウスの昼の部に出たりした。

私はギター担当(ベーシストがいないときはベース担当。

バンドの中で一番ハリキッテいるがためになんでも屋になる役…)で、

お年玉を貯めて4トラックのMTRを購入したときは、学校の近くのリハスタに皆で集まって

「恋のマジックポーション」をレコーディングした。




すかんちの魅力は、うまくあらわせないけど、なんというか"リアルじゃない感じ"だと思っていた。

…汗くさかったり恥ずかしいような「等身大な」曲なんてないし、

そもそもメンバー誰もがリアルじゃない…




理想が狭くて厳しいお年頃だった当時は、スマートとストレートが揃ったものが嫌いだった。

そして、笑えないものが嫌いだった。

そして、シンプルなものがつまらなかった。




その点、すかんちは…




そういうわけで、ROLLYさんのライブに呼んでもらえるだなんて、

15年前の私が聞いたらさぞかし生きる糧となったことだろう。

それか緊張し続けて総白髪になったかも。




ソロのROLLYさんがシャンソンやJAZZを歌うのを観て思うのは、とても「ショー」だということ。

コンサートなのか演劇なのかミュージカルなのか…とにかく楽しい。

お客さんもよく笑う。

他にはない不思議さ。




そして、やっぱりますます思った…この人って誰なんだろう?

…やっぱリアルじゃない!!




終演後、観に来てくれてたしまおまほちゃん

「トキチャンほんとによかったね、ほんとに」

と親戚のバァさんのようにしみじみ頷いてくれた。

それから「私にこういう日は来ないね」と乾き切ったセリフ…

まほちゃんにとっての「15年前」は米米CLUB。




皆、どんなに遠くに来ても、なつかしい自分の理想は生き続けているものなのかも。

なんかいいね。