今年は配る!
二月の初めに、そう決めた。
おととしの2月14日は、堂島くんのコーラスとしてリハーサルに参加した日だった。
男性がたくさんいる現場ということで、
慌ててコンビニでポップコーン(レンジで膨らむ板状の)を買って行った。
ガサガサとレジ袋から取り出して、ハイ…なんて、
たぶんみんな嬉しくなかっただろうと思う。
私だったら嬉しくない。
マネージャーのDちゃんなんか会社でチンして食べて「マズイ!」と泣いたそうだ。
反省して、というか心を閉ざして、昨年は配らなかった。
でも、今年はやる!
きちんとやる!
ということで、チョコレートを求め久々に“ソニプラ”(現在はPLAZAですが)へ入ってみた。
ピンク!ハート!!
…活気に溢れるディスプレイ。
まさにいま、バレンタイン屋と化すソニプラ。
イメージでは、ここで制服の女学生達の圧倒的なパワーにひるみ…なハズだったが、あらら?
意外とけだるいムード。
聞こえてくる言葉は「義理」「ギリ」「GIRI」…ばかり。
ちょっと、その後ろ向きな姿勢はなに?
どんなことも楽しさに変換していかないと!
そんなこんなでチョコを物色して15分、
困ったことに全っ然チョコレートに目が行かない。
見ても脳まで情報が到達しない。
てんとう虫、サッカー選手、キノコ、カナブン…?
なんだかよく分からないまま、漠然と目に映る彼ら。
とっても可愛過ぎるのだ。
私にはもう無邪気過ぎる。
はあ、漫画チョコも卒業か…
気付いたら、保温性に優れているとまほちゃんに薦められたインナーシャツ(ばばシャツ)を一枚、レジに差し出していた。
新しいばばシャツを着込んで表参道まで歩き、大人チョコを選ぶことに。
それにしても、チョコレート専門店はどこも強烈に列んでいた。
女学生とは対照的な、こっくりと静かに渦巻くエネルギー…
BVLGARIなんて80人くらい列んでいて、ビックリ!
バレンタインにかける情熱は、いまや大人のほうが凄まじいのかもしれない。
「バレンタインデー・キッス」世代かな?
あー今日は疲れた。おやすみなさい〜