片思いをしていた時のことを話します。
当時私は街中に事務所がある企業に勤めていて、
残業続きで帰りも遅い毎日でした。
夜遅い街の風景も見慣れたものでしたが、
そんなある日、商業ビルのエントランスで
ダンスの練習をしている集団に目が行きました。
私にはおよそ縁のない世界なのですが、
たまたま興味が湧いたのでしばらく眺めていました。
すると、
その中に一際かわいい女の子がいることに気が付きました。
ダンスの上手下手は私にはわかりませんが、
何人も踊っている中で、
その女の子はルックスもダンスも私の目を捉えて離しませんでした。
その日はしばらく眺めていましたがそれっきり。
しばらくして後日同じ場所を通りかかると、
また同じ集団がダンスの練習をしていました。
つい先日の女の子を探してしまう自分がいることに驚きつつも、
よく目を凝らさなくても見つけることが出来ました。
どんな人達なのだろう
と興味が湧いた時にちょうどよく、
なにかのボードを掲げていました。
それを読むとあるダンススクールに通う生徒達のようで、
次の発表会の告知が書いてありました。
私も知っている場所での催しだったので、
思わず日にちと時間を覚えてしまいました。
当日がやってきて、どんな人達が集まるのだろう、
私が行っても場違いな集まりではないのだろうかと
不安がいっぱいでしたが思い切って行ってみました。
ステージ上の彼女はとても輝いていて可愛らしく、
ああ、自分は惚れているのだな
と自覚しましたが、
なんでもこの発表会を最後に東京に出て
メジャーデビューする予定なのだとの発表がありました。
目からウロコの恋愛テクニック
出会いにも至らない片思いでしたが、
もっと早く見つけることが出来ていたらと
残念に思う気持ちでいっぱいでした。
