大阪日記。


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出発前の成田空港。敬礼。


飛行機に乗ってしまったらあっという間だった…空港で合流して電車に乗って
人生ではじめてのアメ村。

なんかいろいろと「概念」が違いすぎて食らった。
大阪は人が暖かいし食いものもうまい。でも「世の中甘くない」というシンプルな真理をどれだけ饒舌に語られるよりもミナミの雑多な街並みが肌で感じさせてくれた。綺麗な女がたくさんいる。人相の悪い男もたくさんいる。誰もサポーターで刺青を隠していない。どの店に入ってもつっけんどんな店員がいない。いなたいやつはいてもダサいやつがいない。


どんなハッタリをかまされようが偏見のケーベツマナコで見られようが今までの人生経験上そんなもん屁でもないんだが、海のように深い「人の思いやり」に触れたときの俺は砂浜に打ち上がって干からびたナマコのように無力である。食えるだけナマコの方がまだマシだ。
煮ても焼いても食えない野暮助にストレートな心や気持ちをぶつけてくれて本当にありがとう、とあの日俺を面白がってくれたり認めてくれた大阪の人たち全員に頭を下げたい。あなたがたはまぎれもない俺の兄弟です。




活気があって人がたくさん動いている街だった。
「これでも全盛期の10分の1くらいなんやけどな」というトライアングルのボスの言葉が信じられなかった。




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昼下がりに到着した大阪、ハイテンションでアメ村散策。
外カリ、中ふわ。大阪のたこ焼。

「わなか」のどろソース…麦酒がバカみたいにすすむ。
「ここのたこ焼きが1番美味しいよ!」と太鼓判を押してくれた店でたこ焼きに舌鼓を打ちつつふと見てみると、そこにはなぜか熱々のたこ焼きの中から爪楊枝でタコをほじくりだしているオーガナイザーの姿が。
あれ?なにしてんすか?ときくと「いや俺タコあかんねん。食べられないんすよ。」という衝撃的な回答が。笑 大阪。。笑


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saltyと。
saltyは俺の1st album「片割れ」の宮崎台とゆうがたという曲をプロデュースしてくれている横浜のビートメイカー。もうかれこれ7年ばかり音楽でつるんでいる。今回の大阪遠征でも何かと力になってもらった。今後ともよろしく。
この写真はマッドジャグ氏のつぶやきから拝借。



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マッドジャグ氏、salty、店員さんもノリノリ。


このあと連れていってもらった「味穂」の明石風のたこ焼きとドテヤキもめちゃくちゃうまかった。 やっぱり西の飯はうまい…。昼間っから酒がすすむすすむ。


HIDADDY氏、紅桜氏、般若氏とビッグネーム三連ちゃんで電話がかかってきてタイミングの良さにビックリしたりしているうちにだんだん日が暮れてきた。
今回はじめてお邪魔させていただいた「一二三屋」の事を書いておきたい。
ずっといってみたかったショップだったけど…予想の数百倍半端ない店だった。ヤバい日本語ラップ聞きたいと思ったらあそこいけばマジで全部あると思う。
フィンガーボードも最高!
エグいくらいリスナーのニーズに応えてくれる日本語ラップ専門ショップ一二三屋、アメ村でお買い物の際は是非マストでチェックしていただきたい。


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一二三屋のオフィシャルブログより拝借。お世話になってます。ありがとうございました。


そうこうしているうちにイベントの時間に。
リハーサルの段階からすでにバトルイベントらしい殺伐とした雰囲気。色々用意してきた音の構成を一度すべて白紙に戻し、リハーサル後ホテルに戻って一から練り直す。さすが天下の台所大阪、一筋縄ではいかない。


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MCバトルのイベントだったけど予想してたのと全然客層が違った、ものすごく若いお客さんが多かった。バトルに出てるラッパーも多種多様で、専門学校の上級生みたいなかんじの男の子から上半身裸イレズミでニッカボッカ履いた兄ちゃんまでそれぞれインパクトが強かった。
関東より全体的に判定が無骨なかんじがした。
司会のおっちゃんのしゃべくりや容赦無く飛びまくる客席からのヤジ、色々と未完成な部分もあったけどそのぶん「生」を強く感じさせられて血が滾った。



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こんな張り紙を外で発見。注意書きが具体的すぎてびっくり。笑


イベント中の写真が一枚もないので雰囲気が伝わらないかもしれないが、お客さんたくさんはいってたしどのアクトの時間も相当盛り上がってた。
俺のライブの時も相当遅い時間だったのに最前列からバーカンまでがっつり聞いていただけて本当に光栄だった。ありがとうございました。


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朝方イベントがはねてからゴチになってしまった「かすうどん」、「業務連絡、輪入道かすうどんいくよー」とステージから叫んでいたBIG MOOLA氏との待望の一枚。笑
マッドジャグ氏のつぶやきから拝借。この日のパーティがどんな夜になったのかは2人の笑顔がすべて物語っているであろう。要するに最高であった。


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…。笑

とりあえず急性アルコール中毒にもならず無事帰ってこれてよかった。
素晴らしい2日間の事をひとつのブログにまとめるのは難しいが、「まるで地方にきたかんじがしなかった」ってことだけはしっかり書いておきたい。

以前kbd氏に心斎橋「華金」に呼んでもらったときとはまた別の感動がたくさんあった。あの時もクソ半端なかったけどね。
大阪は広い。きっと8月にコンパスにLIVEしにきたときにはまた違う景色が見れるんだろうなと思いながら、ひとりで深夜の御堂筋をよたよた歩いていたらなんだか自然と顔がにやけていた。

流れていくタクシーのヘッドライトが送り火みたいで綺麗だった。チャリンコに子供2人乗せた金髪のヤンママや道端に座り込んで爆笑しているキャバ孃を見てたら一瞬地元にいるのかと脳が錯覚した。

もっと頑張らなきゃな。
東京に帰ってきた次の日にあの人とはじめてサシで飲んだ時に言われた事がまだ耳に残ってる。すべてはやり方次第。やってやるしかない。一度の人生なら。


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ありがとうございました。また夏に。




輪入道


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