今日から沖縄だ。ライブで呼んでいただいた。「宜野湾」のイベントだ。


去年の9月ごろにこのブログに書いた内容を読んでもらえればわかるけれど、俺が「片割れ」を作った理由は宜野湾にまた行くためであるといっても過言ではない。
「アルバム出しなよ、また呼ぶから」の一言でそれまでフリースタイルしかやらなかった俺はアルバムを作り、結果的に作った時には想像もつかなかったような出会いや発見を山ほど毎日味わいながら今生きている。作品を出すとこうも変わるものなのだろうか??相対的な評価ではない。「自分」が驚くほど変わった。成長していると思う。良くも悪くも。


そのきっかけをくれた街にまた行けるのは本当に楽しみで、腑抜けた頭で朝方俺はスポーツバッグを前に旅支度を整えていた。
天気がよくて風が強い。暖房器具のないワンルームのひんやりした空気を染める日差しに目を細めながら、家を出た。









そして飛行機に乗り遅れた。










寝坊ではない。搭乗時刻の一時間半前には成田空港についているはずだった。
度重なる不運と気の緩み。気がつくと飛行機は沖縄目指して飛び立っていた。ジーザス嘘だろ?俺は地元に程近い京成津田沼のホームでひとり途方にくれていた。




成田から2人で沖縄向けて出発するはずだったヒロキからの情報によると、もう今日は成田空港から那覇への便はないらしい。羽田まで行くしかない。

絶望的な気持ちでひとり羽田空港へと向かう車中、iPhoneが知らない連絡先からの番号メッセージを受信した。
出会い系サイトのサクラだ。
一瞬でも代理店からの吉報かと胸を躍らせた自分が情けなくなると同時に死ぬほど腹が立ってきた。なにをやってんだ一体俺は?本来であれば今頃は飛行機の中で社会のマドあいてんぞハイテンション状態のはずだ。



ふざけやがって…。







満身創痍の状態で到着した羽田空港で

俺は今日の朝からの気持ちや現代社会の交通網に対する憤りを、優しく穏やかに航空会社の窓口の女性に話しつづけていた。
物腰の柔らかい素敵な女性だった。終始笑顔がたえない10分前後のやり取りののち、俺は航空会社の誠意あふれる対応に感謝しながらホッと一息つくために空港の中のレストランに入りポークカレーを注文していた。
人生はわからない。たいしてうまくもない時代錯誤なチャーシュー麺屋に千円投げ打って後悔する日もあれば、ほんの10分程度のやり取りで憑き物が落ちたかのように心持ちが軽くなる日もある。






というわけで、そろそろ搭乗手続きをしてこようと思う。





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明日はぜひ宜野湾へ。







輪入道



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