今日はぶりくらに出展者として参加してきました。
このブログやツイッターを見てくださっている方からたくさんお声がけいただきました。
連れて行ったトッケイ達は、たくさんの優しい飼い主さまにお迎えいただきました。
ありがとうございます。

 



たくさんの方にブースにお立ち寄りいただき、お話させていただきましたが、話題の中でだんとつに多いのは「トッケイって噛みますか?」「トッケイって凶暴なんですよね?」「なれますか?」「WCよりCBのほうが人なれしますか?」等噛みつきやなれるかどうかについてでした。SNSなどで見るトッケイの写真は「怒って」大きく口を開いたものが多く、「凶暴」と言われる事が多いので、そういったイメージをもたれるのが自然なのかもしれません。

経験が大事です。トッケイの噛みつきも不安からの防御目的が主なので、人や人の手の経験が恐怖や不安につながるものでなければ、WC/CBに関わらず、人への警戒レベルは低くなり、信頼関係を築きやすくなります。

噛む経験が多いと噛みやすくなるのは、他種の動物と同じ。噛む経験をできるだけさせないよう上手に管理し(具体的には手から逃れるような行動が見られたら、その時は触らない)、並行して人の存在や人の手は怖くないし、ご飯を持ってくる良い物だと学習をしてもらいます。

おそらく多いのは、ハンドリングをする時に手を近づけると逃げる、逃げたから追う。またはハンドリング中に手から逃げ、それを追う。逃がしたらいけないと追う手が素速く動き、上から掴もうとする。これらは人側からするとトッケイの安全のためにしていることですが、トッケイ側からすると捕食者の動きです。このあたりから人や人の手への「誤解」が始まります。

すべての行動に理由があり、噛みつき(威嚇)にも当然ですが理由があります。原因から対処していくのが、信頼関係を築くためには大切です。

ブースを訪れてくださった方には、トッケイに信頼してもらうためのハンドリングについて解説して、リーフレットをお渡し、トッケイのペーパークラフト(実物大)を持参していたので、ハンドリング方法を「実演」して見ていただきました。

 



いつも書いていますが、ハンドリングできるように練習しておくことは大切だと思っています。落ち着いてハンドリングさせてくれるということは、触られる事をあまりストレスに感じていないということになり、病気や怪我をした時にケア(投薬や給餌)が容易になります。

ベビー(幼い個体)をお迎えしたのであれば、給餌の時間は、信頼してもらう、仲良くなる、人=美味しいもの持ってきてくれる良い存在の印象づける良い機会なので、最大限に活用したいです。落ち着いているようであれば、手の上での給餌なども良いと思います。

今すでにひどく威嚇してくる場合は、まずは触る又は手に乗せると考えず、怖がらせない/驚かさないを優先するのが良いです。何をされるのか、何が起きるのかがわからないと不安です。例えば給餌前には「ごはんよー」、霧吹き前には「水かけるねー」などの声かけは有効です。言葉を理解するわけではありませんが、この音の後にいつも同じ事がおきるという経験で、トッケイ達は音の直後におきる事を予測でき・準備する事ができます。予測できる相手になる事は信頼への第一歩。回を重ねると、ご飯の準備をしていると、期待に満ちた目でこちらを見てくれるようになるでしょう。またそれまでは隠れているだけだったケージの奥の方から、前面に出てきてくれる事が増えると思います。ケージ前面にいる時間が増えれば、ケージに手を近づけて反応を見たり、扉を開けて手の匂いを嗅がせたりなど、もうワンステップ「ふれあい」に近い事へ進める事ができます。

 



長くなりましたが、今日ブースにお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
「ブログ読んでます!」と言ってくださった方もいて、大変励みになりました。
更新が滞りがちですが、頑張って情報アップデートしていこうと思います!

今日お迎えくださった皆さま、なにかわからないことなどあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。