⑥トッケイの繁殖について

 

カルシウム対策

日光浴やUVBライトを用意したいです。
カルシウムを吸収するためにはビタミンB3が必要になります。

とくに産卵期のメスはカルシウムが大量に必要で足りなくなると血液中からもカルシウムを使ってしまいます。そうなると低カルシウム血症となり全身の痙攣を起こしてしまい意識も混濁するようです。
プラムちゃん。多産なので気をつけてあげたい。


そうなると皮下注射によるカルシウム点滴でしか回復できません。たとえ餌にカルシウムやB3を添加していても吸収率が弱い個体も多く、産卵によるトラブルで亡くなる子が多いようです。

メスは耳の後ろの両肩の辺りにカルシウム蓄えるカルシムサックという部分があり、繁殖期になるとそこにカルシウムを蓄え卵を産む準備をします。カルシウムの吸収が悪いと膨らまずに産卵に入ってしまうので低カルシウム血症になりやすいので注意をしてあげてください。


健康を維持するためには日光浴やUVBライトが必須だと思われます。
チビトッケイにもUVBライトを使った方が成長が早いようです。
ライトはヒルヤモリ用の弱いもので十分です。


卵について
孵化は産卵から90日前後、それ以降になると死籠もり注意です。
有精卵は産卵から数日経って検卵するとオレンジの部分が現れていきます。

さらに日数が経過すると全体的にオレンジ色になります。

無精卵ですと蛍光色の黄色いまま変化は現れません。

温度28度、湿度70%あった方が好ましいようです。

性別も同じ産卵個体で偏りが出ているので何かしら性別決定の要因があるようですが調査不足でわかりません。



性別鑑定
性別鑑定はペアーリングする上でとても重要です。
間違えてオス同士ペアーにしてしまうと喧嘩になってしまいます。
海外の掲示板やSNSの性別鑑定のスレッドの多くの画像を見ることは鑑定眼を養う上でとても勉強になります。
もし性別に迷ったら海外のFBのトッケイグループ(https://www.facebook.com/groups/tokaykeepers/)やTwitterなどのSNSで質問をすると皆さん親切に答えてくれるかと思います。

性別を鑑定する上で見るべきポイントは3つあります。
オスの特徴
1つ目に総排泄腔の上にへの字のウロコにある前肛孔の有無で判別します。
オスには大きめの色の濃い前肛孔が開いています。
メスにも小さい穴が開いている個体がいて間違えやすいので要注意です。

2つ目にオスの特徴の一つ、総排泄腔のすぐ下にある黒い肛孔でオスが大きく発達してます。
3つ目は総排泄腔の下の両脇のウロコが大きく発達しているのもオスの特徴になります。
オス

 

以下メスの画像



生まれてすぐのチビトッケイでもルーペなどを使うと100%ではありませんが性別判定が可能です。


ベビーであってもオスには前肛孔の穴がはっきりと黒く見えるのが特徴です。
ベビーもオスよりメスの判別がわかりにくくメスにも前肛孔の穴がありますがウロコも小さくわかりにくい個体がいました。オスだと思っていたが成長と共に穴が小さくなって後にメスだったことがあります。



多頭飼い、ハーレム飼いについて
個体差はありますが、多頭飼いはストレスが激しくオス同士だと例え親子兄弟でも死に至るほどの喧嘩をすることがあります。
オス1匹メス2匹のハーレムはメス同士でお互いの卵を食べ合っってしまうなどのトラブルも。縄張りを強く主張するメス個体ですと喧嘩もおきます。
可能なら1匹飼い、ペアー飼い推奨です。