哀愁漂う、老人車バーゲンセール | 旅、島、ときどき、不思議

哀愁漂う、老人車バーゲンセール


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 旧北条市(現松山市)のバス停から安居島行きの船着き場へ行く途中、
 「老人車」のバーゲンセールを見かけた。
 シルバーカー、手押し車、歩行補助車などは聞いたことがあったが、
 その名もズバリ老人車は、はじめてだった。
 足の悪そうなお年寄りが押しながら歩いている、
 キャリーバック兼簡易腰かけだ。
 店外に並べてあるのは人気のデザインや色、
 それとも売れ筋の大きさや値段なのだろうか。
 一万円で少しおつりがくるあたりが相場らしい。
 もしかしたら、その世界の有名ブランドもあるかもしれない。
 老人車。確かに、分かりやすいし、実情も反映した名前だ。
 しかし、老人車も、シルバーカー、手押し車、歩行補助車も、
 どれも身も蓋もない印象を受ける。
 もう少し遊び心がある名前はないものか。
 例えば、お達車(おたっしゃ)なんて。